「アホなことをやってみたかったの」と特注で作ったサーフィンギターを奏でる高中正義。10月からのツアーでも登場するというから楽しみ=東京・渋谷【拡大】
「腹筋は、疲れたらごろんと寝るを繰り返しながら。15分で1000回やるヒガシ(少年隊の東山紀之)とはえらい違いだよ」と笑った。東京にいたころは朝まで飲んで倒れるように家に帰っていた。「続けていたら肝硬変で死んでますよ。軽井沢は飲み屋も早く終わるから12時半には寝る。自然は大きなホスピタルとはよく言ったもの。軽井沢で本当に健康になりました」。
還暦を迎えたとは思えない若々しい笑顔が、うらやましいほど輝いていた。
★ミカ・バンド時代はギャラ1人1万円
世界を転戦したサディスティック・ミカ・バンド時代は意外にもギャラが安かったという。「(1ステージ)1人1万円とかで、実はもうかってなかった。副業で歌番組のバックミュージシャンをしていたときは浮いていましたね。当時、髪を緑に染めていて、和田アキ子さんに『なんだ!』って怒られたことがありましたよ」。
ミカ・バンドは2度、女性ボーカル(89年に桐島かれん=50、06年に木村カエラ=29)を変えて再結成しているが、「(09年に死去した)加藤和彦さんがいないから、もう(再結成は)ないかな」と寂しそうに語った。
高中正義(たかなか・まさよし)
1953年3月27日生まれ、東京都出身。71年、つのだ☆ひろに誘われてFrideEggのベースでプロデビュー。72年に加藤和彦率いるサディスティック・ミカ・バンドにギターで参加。解散後の76年ソロデビューし、「JOLLY JIVE」「虹伝説」などの名盤を世に送り出す。名曲「THUNDER STORM」はプロレスラー、天龍源一郎の入場テーマ曲として知られる。
(紙面から)