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サイ・ゴダード(3月18日)
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【大相撲】逸ノ城また快挙 2日連続大関撃破 きょう横綱鶴竜戦2014年9月26日 紙面から
◇大相撲秋場所<12日目>(25日・両国国技館) 怪物・逸ノ城(21)=湊=が新大関豪栄道を左上手投げで破った。11日目の稀勢の里戦に続く勝利で、新入幕力士が2日続けて大関に勝つのは昭和以降初めての快挙。きょう13日目には横綱鶴竜と対戦する。横綱白鵬は大関稀勢の里を一方的に寄り倒し、12戦全勝で単独トップ。鶴竜は大関琴奨菊に寄り切られて2敗目を喫し、1敗で追うのは新入幕の逸ノ城だけとなった。十両は栃ノ心がただ1人の全勝を維持した。 どっちが大関なのか? 逸ノ城は立ち合いで右の下手をねじ込み、左も下手を取る。巻き替えられたところで一気に前へ出た。すぐに土俵際まで持っていき、新大関を軽々と上手投げ。立ち合いで変化した11日目の稀勢の里戦とは違い、得意の右四つで堂々の勝利。新入幕の大関戦で2日連続白星は昭和以降史上初。 「きょうは本当にうれしいです。大関の形をつくられる前に出られてよかった。今場所一番いい相撲だった。90(点)ぐらい」。ほぼ満点のできに、満足していた。 2日連続の大関戦とあって朝から“厳戒態勢”だった。場所中、長い時で30〜40分も取材に応じた逸ノ城だが、この日は5分で打ち切り。師匠の湊親方(元幕内湊富士)が注目を集める弟子を気遣ってのことだ。勝ち続けて大関、横綱に当てられることも考えて集中させるため、残り4日間の「外出禁止令」も発令。審判として土俵下で取組を見つめた湊親方は「びっくりしている。毎日寝て起きたら強くなっている。恐ろしいですね」と脱帽した。 まだまだ記録ラッシュは続きそうだ。幕下付け出しデビューでは、史上最速の5場所目で大関戦初白星&2桁勝利を11日目に達成。13日目は初めての横綱鶴竜戦に決まった。支度部屋に入った時に付け人から取組表を見せられた逸ノ城は「え〜っ! マジかー」と驚いた。勝てば、年6場所制になった1958年以降の幕下付け出しで初土俵から5場所目の最速金星を獲得。さらに、73年秋場所の大錦以来、41年ぶりに新入幕場所の横綱戦勝利となる。 14日目には白鵬と激突する可能性もある。伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「順番は決まっていますから」と明言を避けたが、逸ノ城は「ゼロっす」と真っ向から否定した。 その前にまずは鶴竜戦だ。「明日(勝つの)は無理だと思います。だって横綱ですよ」。ニコッと笑みを浮かべた21歳。怪物は何をしでかすか分からない。(永井響太) PR情報
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