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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】ヤンキース、2年連続PS進出ならず 今季限りジーター「つらい一日」2014年9月26日 紙面から ◇オリオールズ9−5ヤンキース【ニューヨーク穐村賢】名門が2年連続で屈辱を味わった。ヤンキースは24日(日本時間25日)、地元でのオリオールズ戦に5−9で敗戦。81勝77敗となり、残り4試合を残してポストシーズン(PS)進出の可能性が消滅した。2季以上連続のレギュラーシーズン敗退は1993年以来21年ぶり。今季限りでの引退を表明しているデレク・ジーター遊撃手(40)の花道を飾ることはできなかった。高齢化が指摘される選手層に、解消されない得点力。常勝軍団の再建は、来季以降に持ち越しとなった。 厳しい現実にクラブハウスは静まりかえった。全球団で最多のワールドシリーズ27度優勝を誇る名門が、2年連続で世界一への争いから脱落した。95年にメジャーデビューしたジーターにとっても2年連続で10月を前に終戦するのは初めての経験。「チームの全員にとってつらい1日だ」。今季限りでユニホームを脱ぐ主将は、厳しい表情でつぶやいた。 完敗だった。ア東地区の今季覇者オリオールズを相手に3回までに3点先行。だが、4回に先発グリーンが突然乱れて6点を失うと、もうひっくり返す力はなかった。投打ともにオ軍に圧倒されての終戦に、ジラルディ監督は「グリーンは制球が甘かった。PSを目指して戦ってきたのでいら立ちを感じているし、落胆している」と嘆いた。 故障者と得点力不足が響いた。先発ローテーションを開幕から守り抜いたのは最年長の黒田だけ。開幕投手を務めたサバシアやピネダ、ノバらが次々と離脱し、エース格となっていた田中将の右肘故障が致命傷となった。打撃陣もオフに補強したベルトランやマキャンら大物が期待ほどの数字を残せない。チーム得点611はリーグ15チーム中12位。本塁打頼みの打線は厚みに欠け、19年ぶりに700得点に届かなかった昨季(650得点)を大幅に下回るのは確実だ。 昨季のリベラに続き、今季もジーターという伝説的な名選手のラストイヤーを飾れず。主将が25日に臨む今季の本拠地最終戦は消化試合となった。 米放送局CBSスポーツ(電子版)は「ヤンキースは『ジーター後』という危機を迎える」と精神的支柱を失うチームの今後の苦難を指摘。田中将、エルズベリーら大型契約を交わした選手を軸に再建を進めていくことになるが、同局は「忙しいオフになるだろう」と大型補強やトレードを予想する。 「敗因は一つではない。いくつもの理由が重なった結果」。試合後、力なく1年を総括した指揮官。常勝軍団の黄金期はこのまま終わるのか。メジャー屈指の名門が曲がり角に来ているのは間違いない。 PR情報
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