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君野容疑者 遺体切断は別の場所か?遺棄現場に血液反応出ず

神戸の女児遺体遺棄事件 長田署を出る車
神戸市の女児遺体遺棄事件で、送検のため長田署を出る君野康弘容疑者を乗せた車。車内はカーテンに遮られ、様子をうかがうことはできなかった
Photo By 共同 

 神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)は、自宅に捜査員が訪れた16日より前に遺体を遺棄していた可能性が高いことが25日、分かった。一方、遺棄現場には血液反応が出なかったことも判明。兵庫県警は別の場所で切断されたとみて、司法解剖を進め死因を調べている。

 逮捕から一夜明けた25日、県警は君野容疑者宅の家宅捜索と、遺棄現場となった雑木林の茂みを現場検証。まだ見つかっていない凶器や美玲さんのリュックサックなどの遺留品の捜索を続けた。

 捜査関係者によると、美玲さんが行方不明になる直前の11日午後、コンビニなどの防犯カメラ2台に後ろを歩く君野容疑者が写り、うち1台には、しばらくしてから引き返す姿もあった。美玲さんが近くのマンションに立ち寄ったため、近づくのをいったん諦め、その後、別の場所で接触した可能性がある。

 こうした映像から捜査員が16日に自宅を訪れると、君野容疑者は「後ろを歩いていたかは酔っていて覚えていない」と説明し、関与を否定。「行方不明の報道で美玲さんのことを知った」と話した。

 この時、任意で部屋に上がり、洗面所や浴室なども調べたが、手掛かりは見つからなかった。県警はその後も、君野容疑者をマーク。ポリ袋を持って外出したり、遺棄現場に足を運ぶ姿は確認されなかったため、美玲さんは11日午後から15日の間に、切断され遺棄された可能性が高いとみている。

 また、複数のポリ袋から切断遺体が見つかった茂みでは現場検証の結果、血液反応が出なかった。県警は別の場所で切断され、袋に入れて運んだ可能性が高いとみて、司法解剖を進め死亡時期や死因を調べている。

 ポリ袋は神戸市指定のごみ袋、スーパーのレジ袋、市販のポリ袋など種類はさまざまだった。現場にあった6つの袋のうち、3つに遺体やたばこの吸い殻、新聞紙、残りの3つには名前の書いてある診察券のほか、ごみが入っていた。県警は袋の入手経路についても調べる方針。

 兵庫県警は25日午後、死体遺棄容疑で君野容疑者を送検した。この日接見した弁護士は「事件については話をせず、まずは信頼関係をつくるため出身地や好きな酒の話などをした。“取り調べに疲れた”と言っていたが、落ち着いた様子で会話もかみ合う」と話した。

[ 2014年9月26日 05:30 ]

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