ＧＨＣ王座Ｖ３を達成した丸藤

＜ノア２３日・新潟大会＞ノアのＧＨＣヘビー級選手権試合は王者の丸藤正道（３４）が、極悪ユニット「超危暴軍」の挑戦者・マイバッハ谷口（３７）を下し、Ｖ３に成功した。

　丸藤はレスリング仕込みのスープレックスに苦戦を強いられたが、２１分過ぎに虎王（二段式ヒザ蹴り）で形勢逆転すると、最後は変型エメラルドフロウジョンで谷口を退けた。試合後は苦悩の表情で「押されっぱなしだった」と振り返るように、薄氷の勝利だった。

　王者と副社長という二足のわらじで多忙を極めるなか、先月２８日には都内にカレー店をオープンさせ激務が続いた。試合前から「首が痛い」と口にし、骨が変形した首にも異変が生じている。巡業中もマッサージ室で長時間ケアする姿が目立ち、担当する浅子覚トレーナーも「この２週間は状態が良くない」と話す。

　だが、王者に休みはない。この勝利により１０月１２日の横浜文化体育館大会では関本大介（３３＝大日本プロレス）の挑戦を受ける。丸藤は「ダメージが大きいので、しっかり治療しないと」。満身創痍の王者は、過酷な防衛ロードを歩み続ける。