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ITpro編集長日記 ITpro

悩める20代のプライベート

2014/09/26
中村 建助=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧

 20代をどう過ごすべきなのかについて、考えさせられる記事を立て続けに読みました。「『20代で頭を鍛え損なった人がすべきこと』に取り組む50代のある半日」と「質問:プライベートを充実させるには?」の2本です。

 前者には、次のような一節があります。

 「20代の経験がその後の仕事振りを決める、すなわち仕事ができる頭は20代でつくられる、という話は昔からしばしば聞いた。この件は何回か書いたが大事だからまた書く。

 何かを成し遂げた人に『どうしてできたのか』と問うと若い頃の経験を必ず持ち出された。例えば、製品の企画、設計、生産、営業、客先への搬入、障害対策、保守を全部やらされて苦労したが、物事を判断する軸が頭の中に複数でき、その後の仕事にとても役立った、といった話である」

 20代は馬車馬のように働いたほうが仕事ができるようになる確率が高い、と読みました。

 後者は、若手のエンジニアの悩みにグリーの取締役執行役員常務でCTO(最高技術責任者)である藤本真樹氏が答えるものです。

 今回の質問は、「今担当しているプロジェクトが佳境に入っていて、帰宅時間がどうしても遅くなります。休みの日は疲れて寝てばかりいます。時間が取れないので彼女ともうまくいっていません。どうすれば仕事と両立させつつ、プライベートを充実させることができますか?」でした。

 例外はあるのかもしれませんが、馬車馬のように働けば、プライベートで使える時間は減るでしょう。仕事とプライベートの両立、あるいはバランスに悩む20代は多いと思います。

 馬車馬のように働いたわけではありませんが、さほど充実したプライベートを過ごしていたわけでもない筆者は、二つの記事を読んで、上記の質問に対する答えを見つけることができませんでした。何か言えることがあるとすれば、どんなバランスを選んだとしても、後で後悔しないこと、くらいでしょうか。

 藤本氏はさまざまなケースを想定した上で、お勧めとして「まず1日、できれば1週間、自分のlog――つまり行動記録です――を分単位で取ってみること」と答えています。悩める20代を見える化が救うのかもしれません。

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