勝率5割以上!? ここ一番でじゃんけんに勝つための心理テクニック
じゃんけんには“必勝法”というのは存在しません。しかし、ちょっとしたコツで勝率を5割以上に上げることができます。そこで今日は、じゃんけんの勝率を少しでも上げる、心理テクニックをお教えしましょう。
2009年に発表された桜美林大学の芳沢光雄教授による「じゃんけんに関する研究結果」によると、学生725人を集めて、のべ1万1567回じゃんけんをさせたところ、人間の手の出し方はグー、キョキ、パーそれぞれ3分の1とはならなかったとのこと。最も多いのはグーで4054回(35.0%)、次はパーで3849回(33.3%)、最も少ないのはチョキで3664回(31.7%)でした。
このバラつきが統計的に優位な結果なのかはさておき、じゃんけんは人間が行うものですから、なんらかの心理的影響があるのかもしれません。
最初のじゃんけんは、芳沢教授の研究結果を信じるのであれば、「パー」を出すのが有利でしょう。こっちが出す「パー」は、相手が最も多く出す傾向のある「グー」に勝てるわけですし、「パー」が負ける「チョキ」が出てくる傾向も低いからです。ただ過信は禁物で、最初のじゃんけんは、時の運であることがほとんどです。
勝負は「あいこ」になってからです。1回目の対決で勝ったり負けたりするのは時の運ですが、もし「あいこ」になった場合は、考えようによっては勝率を5割以上にすることができます。
その方法とは「あいこの手の、負ける手を次の回に出す」というものです。
人間はジャンケンでなかなか同じ手を繰り出すことはしないものです。例えば、「グー」であいこになった場合は、次は「チョキ」か「パー」を出す確率が上がります。となると、最初の「グー」に負ける「チョキ」を出せば、あいこ以上の結果が得られるはずです。
ただ、この方法をすでに知っていたり、同じ手を繰り返すといった、したたかな人には通用しませんのでご注意を。
また、日本人の場合、「グー・チョキ・パー」のリズムが染み込んでいますから、コレを利用するのも効果的です。
まず対戦前に、それとなく相手の視界に入るように、手をリズミカルにグー・チョキ・パーと動かしておきます。これで相手の深層心理にそのリズムを染み込ませることができます。そして、すかさず勢いよく「最初はグー」といつもの掛け声でじゃんけんを始めれば、相手は思わず「チョキ」を出してしまう確率が高くなります。ですから、こちらは「グー」を出せば勝てるというわけです。
ちなみにアメリカでは、(1)Rock(グー)、(2)Paper(パー)、(3)Scissors(チョキ)の順番だそうですので、この方法はあくまで日本限定のものです。
さて先ほど、じゃんけんには“必勝法”はないと言いましたが、じつはある“反則技”を使えば飛躍的に勝率を上げることができます。
その“反則技”とは……なんと、「後出し」です。
じゃんけんを始めるときには、多くの人は手を握って「グー」の形をしているはずです。それをジーッと見続けて、じゃんけんポンのタイミングで相手の手が開きそうであれば、「チョキ」か「パー」が出るわけですから、無難に「チョキ」を出しておけば負けることはありません。相手の手を見極めて、勝つ手を考えてから手を出すと、あきらかに「後出し」となってしまいます。ですから、「手が開きそうだったらチョキ」というふうに決めておけば、わずかなタイミングのズレだけで勝つ(?)ことができるでしょう。
また、拳だけではなく、前腕まで力が入っているような握り方をしている人は、そこから手を広げる確率は低く、たいていは「グー」が出てくると考えられます。そのときは余裕を持って「パー」を出しましょう。
人間は完全にランダムにはなれないもの。その人特有の「クセ」が必ずあります。それを見抜くことで、じゃんけんの勝率を5割以上に上げることが可能なのです。
たかがじゃんけん、されどじゃんけん。じゃんけんに限らず、上記のような心理テクニックを駆使すれば、仕事や勉強、恋愛や人間関係などにおいても、じゃんけんだけに「勝てる」流れを作ることができると思いますよ。
(菅原 道仁)
【ガイド:All About News Dig編集部】