泗水康信
2014年9月24日20時14分
民主党沖縄県連代表の喜納昌吉・元参院議員(66)は24日、那覇市内で記者会見し、11月の県知事選への立候補を表明した。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画については、仲井真弘多(ひろかず)知事(75)による辺野古の埋め立て承認を「撤回する」としている。
民主党沖縄県連は喜納氏擁立を決め、党本部に公認を求めたが、移設問題への態度を明確にしていない党本部は拒否。県連は喜納氏を支える姿勢を変えない一方、党本部は知事選では自主投票とする方針で、両者の対応が異なる選挙になる可能性がある。
喜納氏は会見で「腫れ物に触れるような形で(基地問題について)議論できずにいる党を活性化すべきだ」と主張。党本部から処分を受けた場合も「(知事選に)出る」と述べた。
移設問題については「埋め立ての承認撤回が基地建設を止める唯一にして最大の方法」とし、立候補を予定している移設推進の仲井真氏、移設反対の翁長雄志・那覇市長(63)、県民投票での決着を訴える下地幹郎・元郵政民営化担当相(53)について「移設反対の県民世論の受け手になっていない」と批判した。
喜納氏は「ハイサイおじさん」などの曲で知られる歌手で、基地反対運動にも加わってきた。2004年の参院選比例区に民主党から立候補し初当選したが、10年の参院選で落選した。(泗水康信)
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