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 仁川アジア大会の男子サッカーの試合で、八百長疑惑が浮上した。世界中のスポーツ賭博の動向を監視するスイスの会社の幹部が、シンガポール紙に語った。疑惑の試合は特定されていないが、大会組織委員会は25日、「もしそういうことがあるのなら、アジアサッカー連盟などと対応を検討したい」と語った。

 男子の1次リーグでは、いくつかの試合で終盤に立て続けにゴールが決まった。監視会社の幹部によると、このうち少なくとも1試合で、複数ゴールを事前に予測したかのように、公認賭け屋への賭け金が異常な高額に跳ね上がったという。この幹部はシンガポール紙に「確信を持って金が賭けられたこと、そして試合が正しく行われていないことの証拠だ」と話した。選手やチームを買収する不正組織が、仁川で活動していることが想定されるという。