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地下鉄駅浸水 「工事現場の下水管外れ流入」
9月25日 18時51分

地下鉄駅浸水 「工事現場の下水管外れ流入」
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名古屋市営地下鉄東山線の名古屋駅が水につかった原因について、名古屋市は駅の隣で建設中の高層ビルの工事現場に設置されている下水管の接続部分が何らかの原因で外れ、大量の雨水が給気口を通して駅の構内に流れ込んだという見方を示しました。

これは名古屋市交通局が25日午後、記者会見を開いて明らかにしました。
名古屋駅の隣では来年11月の完成を目指して地上40階、地下3階の高層ビルの建設が進められていて、現在は名古屋駅とビルを地下通路でつなぐ工事が行われています。
交通局が、この工事の現場を調べたところ、設置されている下水管の接続部分が外れていて、そこから大量の雨水が漏れ、地下鉄の駅に空気を送る給気口を通して、駅の構内に流れ込んだとみられるということです。
水が漏れていた箇所は、もともとあった下水管を工事のために一部切断して仮の下水管につなげている接続部分で、ビルの施工を請け負っている建設会社が管理していますが、外れた原因は分かっていません。
下水管から出た大量の雨水は、ビルの建設工事の一環で掘られた深さおよそ5メートルの穴にいったんたまりましたが、水圧で給気口の壁に隙間ができ、そこから水が流れ込んだということです。
交通局によりますと、名古屋駅に設置されている4台の排水ポンプはすべて稼働していましたが、流れ込んだ水が大量だったため、排水に時間がかかったということです。
交通局は地下鉄が長時間不通となったことを受け、ビルを施工している建設会社の竹中工務店に対し、今後、損害賠償の請求を検討する方針だということです。

竹中工務店社長が陳謝

今回の問題を受けて、竹中工務店の宮下正裕社長が25日午後5時半から名古屋市役所で会見し、「大量の浸水で長時間の運休が起き、地下鉄の利用者や名古屋市の関係者に多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」と陳謝しました。
宮下社長は「雨水の対策はそれなりに取っていたが、結果的に不十分だった。全社的に管理の態勢を強化し、二度とこのようなことが起きないようにしたい」と述べる一方、補償については「現時点では答えられる状況にない」と述べています。

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