- [PR]
ライフ
【浪速風】戦後教育に問題はないのか(9月24日)
2014.9.24 14:13
[【浪速風】]
児童殺害、遺体切断、そして神戸と重なると、あの事件を思い出してしまう。平成9年に神戸市須磨区で起きた児童連続殺傷事件である。当時中学3年の少年の犯行ということでも衝撃的だった。以降、警察、学校、地域が総ぐるみで子供たちの安全に取り組んできたが、またしても悲劇が繰り返された。
▼論語の研究で知られる加地伸行さんは、道徳教育の必要性を訴えてきた。儒教の本質は、生命の連続を大事にすることである。祖先からずっと伝わってきている生命を後世に伝えるために自分はここにいる。それは自分だけでなく、他人もみんな伝わってきた生命なのだから、それを絶つな-と。
▼「生命の大切さ」がこれほどわかりやすい説明はない。四書の一つ「大学」に「君子は独りを慎む」という言葉がある。他人が見ていない所でも行いを慎むという意味である。戦後教育は道徳を排し、利己主義を育ててきた。その結果が…というのは短絡的すぎるだろうか。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]