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「出生登録などで国籍喪失は不当」日ロ夫婦の子提訴9月25日 21時28分
日本人とロシア人の夫婦の間に生まれた子どもが、ロシアの大使館でパスポートを申請する手続きなどを行うとロシア国籍を希望したとみなされ、日本国籍を失うことになるのは不当だと主張して、引き続き日本国籍を有していることの確認を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、日本人の夫とロシア人の妻の間に生まれた、関東地方に住む7歳と4歳の男の子の兄弟です。
日本で生まれた子どもたちは、双方の国の法律で日本国籍だけを有していますが、ロシア国籍もあると考えていた両親がロシアの大使館で出生登録を行ったうえ、パスポートを申請する手続きを取りました。
ところが、この手続きによって子どもたちはロシア国籍を希望して取得したとみなされ、このままでは国籍法の規定で日本国籍を失うことになるということです。
このため、裁判所に引き続き日本国籍を保有していることの確認を求めています。
弁護士によりますと、日本国籍を失うと不法に滞在していると判断され、医療費や児童手当などの返還を求められるおそれがあり、ほかの日本人とロシア人の夫婦からも同様の相談が相次いでいるということです。
提訴後に会見した子どもたちの父親は「出生登録などをしただけで、知らない間に日本国籍がなくなっているという問題はあってはならないと思う。
子どもを不法滞在者にするわけにはいかない」と話していました。
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