慰安婦:朴大統領、国連演説で遠まわしに日本を批判

朴大統領「戦時下の性暴力、人権・人道に反する」
韓日間の問題でなく普遍的な問題として言及
北朝鮮の人権問題では「脱北者の自由意思に基づき目的地を選択できるように」

慰安婦:朴大統領、国連演説で遠まわしに日本を批判

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は24日(現地時間)、国連総会の一般討論演説で「戦時下の女性に対する性暴力はいつの時代か、どの地域かを問わず、明らかに人権と人道に反する行為」と述べた。これは旧日本軍の従軍慰安婦問題について責任回避的な姿勢を見せる日本政府を遠回しに批判したものと受け止められている。

 朴大統領は南スーダンやレバノンなどで活動している韓国の国連平和維持軍に言及し「韓国は紛争地域で苦難を味わっている女性や子どもたちの人道主義的被害の防止にも大きな関心を払っている。韓国は『紛争下での性暴力防止イニシアチブ(PSVI)』の代表国としても参加している。戦時下の女性に対する性暴力は、時代・地域を問わず反人権的行為」と発言した。慰安婦問題を韓日の2国間における「もめ事」と見なすのではなく「女性の人権」という普遍的な視点からアプローチすべきだということを浮き彫りにしようという考えと思われる。

 今回の国連総会演説前までは、朴大統領が慰安婦問題に直接言及するとの見方も一部あった。しかし、朴大統領は日本を名指しで批判するのではなく、遠回しに批判する方法を選んだとみられる。これは最近、韓日両国がさまざまな面で行き詰まった関係を解きほぐしていこうと努力していることが考慮されたようだ。また、北朝鮮の核問題や人権問題と関連し、韓米日3国間の協力体制に悪影響を与えるかもしれないとの考えもあったと思われる。

 北朝鮮の人権問題と関連し、朴大統領は「国際社会が大きな関心と懸念を持っている人権問題の一つが北朝鮮の人権だ。北朝鮮と国際社会は、今年3月に国連人権理事会が採択した『北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)』報告書の勧告事項を履行するために必要な措置を取らなければならない」と述べた。北朝鮮の人権問題が核問題と共に国際社会で話し合われるよう、朴大統領が自ら腰を上げたのだ。朴大統領はさらに「国際社会は脱北者の人権問題にも関心を払うべきだ。脱北者が自由な意思に基づき目的地を選択できるよう、国連の該当機関や関連国が必要な支援を提供するべきだろう」と述べた。

 一方、朴大統領はこの日、南北統一について国際社会の理解を求めるのに多くの時間を割いた。大統領府関係者は「きょうの国連総会には発展途上国を含め110カ国以上の首脳クラスが出席したため、韓半島(朝鮮半島)統一について国際社会に支持と同意を求める重要な機会だった」と語った。

 約15分間にわたり行われたこの日の演説は、気候変動サミットのときとは異なり、韓国語で行われた。

 また、朴大統領は国連の活動に関連し、韓国は経済規模に見合った貢献活動をしていくとの意向を表明した。朴大統領は「2015年にパリで行われる気候変動サミットまでに必ず新気候システムに対する合意を導き出さなければならない。私たちは韓国の独特な歴史的経験を生かし、先進国と発展途上国の間の橋渡し的役割をしていきたい。韓国の農村の貧困撲滅に貢献した『セマウル運動モデル』が全世界に広がるよう、経験を共有する努力を続ける」と語った。

 朴大統領は同日午後、ニューヨークでの最後の日程として米国内の韓国に対する世論を主導するシンクタンク代表たちと会った。

ニューヨーク= 崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 慰安婦:朴大統領、国連演説で遠まわしに日本を批判

right

関連ニュース