2014年9月25日17時34分
福田康夫元首相は25日、東京都内で講演し、悪化している日中関係について「首脳同士が会って、握手することを一刻も早くしてもらいたい」と述べ、早期に日中首脳会談を実現すべきだとの考えを示した。
福田氏は講演で、今春の訪米の際、「日本と中国はいつ戦争するのか」との質問を受けたことを紹介。そのうえで、「我々は平和国家を標榜(ひょうぼう)してやってきた。(安倍晋三)首相が『積極的平和外交』と言っている中で、外からそう見られるのは恥ずかしい」と指摘した。
歴史認識の問題については「過去の話をしていてもきりがない。過去のことはだれかにお任せしましょう、政治のリーダーは前を向いてしっかり進んでいこう、という合意をすべきだ」と強調。両首脳が歴史認識と政治を切り離し、関係改善への努力をすべきだとの考えを示した。
福田氏は7月下旬、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談している。
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朝日新聞国際報道部
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