インフルエンザと風邪の違い?ウイルスの種類や潜伏期間、予防法
今回はインフルエンザと風邪の違いやワクチンなどについて
お話していきたいと思います。
インフルエンザとは?潜伏期間は?
インフルエンザとはインフルエンザウイルスに感染する
ことで起こる病気の事を言います。
潜伏期間は基本1~3日です。4~5日の場合もあります。
インフルエンザにはA型、B型、C型の三種類があります。
C型については多くの方が幼少期に感染し、症状も
鼻水等通常の風邪症状が多いです。
終生免疫(一度かかると二度とかからない)となることが多く
流行しないためC型についてはワクチンもありません。
流行を起こすのはA型とB型、特にA型は大流行する事があります。
A型は変異(性質が変わること)しやすいという特徴があります。
いわゆる新型インフルエンザはA型が変異したものと思って下さい。
多くの人が免疫を持たないため、世界的に大流行してしまうわけです。
一般的にA型ウイルスはB型よりも重症化しやすく、
肺炎などの合併症を起こしやすいと言われています。
ただ症状だけではA型かB型の区別は困難です。
判定には専用の検査キットを用います。
鼻やのどの粘液を長い綿棒でぬぐって
ウイルス抗原を調べます。
ただ発症初期ではウイルス量が少ない場合があり、
実はインフルエンザでも陰性と判定される場合が
あります(ちなみに偽陰性といいます)。
その場合は受診した患者だけでなく、患者の家族の症状や
学校、職場での感染状況などを考慮した上で、結果は陰性
でも抗インフルエンザ薬を処方する場合もあります。
インフルエンザと普通感冒の違いとは?
インフルエンザと普通感冒を比較できるように
上の表にまとめました。
ちょっとだけ解説していきますね。
まずは原因です。
インフルエンザはもちろんインフルエンザウイルスが原因。
普通感冒の原因ウイルスは表に書いた以外にもあります。
ウイルスだけではなく、細菌などの場合もありますが、
約80~90%はウイルスが原因です。
インフルエンザは急激に発熱、頭痛、筋肉痛が現れます。
体もだるくなり、発熱は40℃を超す場合もあります。
その後少し遅れて咳や鼻水などの症状が現れるのが特徴。
合併症は普通感冒の方はほぼありません。
しかしインフルエンザについては肺炎や気管支炎などを合併
する可能性があります。
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特に以下に当てはまる場合は重症化したり、
合併症を起こしやすいと言われ『ハイリスク群』と呼ばれます。
ハイリスク群
65歳以上の高齢者
妊娠
慢性肺疾患(肺気腫、気管支喘息、肺線維症、肺結核など)
心疾患(僧帽弁膜症・うっ血性心不全など)
腎疾患(慢性賢不全・血液透析患者・腎移植患者など)
代謝異常(糖尿病・アジソン病など)
免疫不全状態の患者
インフルエンザは毎年冬(12月~3月)に流行しますが、
その理由を御存知でしょうか?
インフルエンザウイルスは
気温20℃、湿度20%の環境で一番活発になります。
気温が低く乾燥している…まさに冬の環境に一致します。
一方私達の方はどうでしょうか。
私達は1日に多量の空気(約2万リットル)を吸いますが、
その中には細菌やウイルスなどばい菌も多く含まれています。
これらの異物は鼻や口から粘液に取り込まれるのですが、
その時に活躍するのが線毛です。
鼻からのどまで生えている線毛は小刻みに動いており、
この働きにより異物を体外に排出する事ができるのです。
しかし気温が低下すると粘膜の毛細血管が収縮する事で
線毛の動きが鈍くなってしまいます。
また粘液も乾燥して粘度が増すことで、結果的に
線毛の運動を妨げる事になります。
そうなると当然細菌やウイルスは体の中に入りやすくなります。
インフルエンザウイルスは絶好調、私達は絶不調。
これにより感染しやすい状況が生まれるのです。
予後(経過)ですが、重症化しなければ
平均1週間程度で改善します。
抗インフルエンザ薬について
インフルエンザに対して処方される薬は以下の4成分です。
一般名:オセルタミビル
商品名:タミフルカプセル75、タミフルドライシロップ3%
一般名:ザナミビル
商品名:リレンザ
一般名:ラニナミビル
商品名:イナビル吸入粉末剤20mg
一般名:ペラミビル
ラピアクタ点滴静注液バッグ300mg、
ラピアクタ点滴静注液バイアル150mg
これらはそれぞれ剤形が異なりますが、作用機序は
いずれも『ノイラミニダーゼ阻害』となります。
ウイルスの増殖を抑える事ができます。
薬の詳しい説明については後日アップします。
これら以外にも必要に応じて解熱剤なども処方されます。
インフルエンザの予防法
インフルエンザの感染経路は飛沫感染、接触感染です。
飛沫感染とは…
感染者が咳やくしゃみをした時の水しぶき(飛沫)に
含まれる病原微生物を、周囲の人が吸い込むことで
感染する経路です。
接触感染とは?
感染者が咳やくしゃみをした時の水しぶき(飛沫)に
汚染された環境や物に接触することで病原微生物が
付いた手を介して感染する経路です。
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では予防法について順番に説明していきます。
予防法1
予防するにはうがい手洗い。これが基本です。私達は汚染された手で無意識に手や鼻、口を触っているのです。
外出後は必ず行いましょう。
またインフルエンザウイルスはアルコールも有効です。
手洗い後のアルコールの使用はより確実です。
また外出時は携帯用のアルコールがあると、
洗面所がない場所でも使用できますので便利です。
予防法2
適度な温度と湿度を保つこと。これは先ほどお話したように、インフルエンザウイルス
にとってベストな環境を作らないこと。
私達の繊毛運動を高めるためでもあります。
湿度は最低でも50%は維持して下さい。
予防法3
体調を万全に保つ。寝不足が続いたり、疲労が蓄積すると免疫力が低下します。
また食生活の乱れやストレスも免疫力低下につながります。
そのため流行シーズン中(に限らずですが!)はバランス
のとれた食生活と睡眠をしっかりとり、ストレスや疲労を
溜めないことが大切です。
予防法4
人混みを避ける。流行シーズン中の人混みは可能な限り避けましょう。
特に上に書いたハイリスク群の方は注意が必要です。
やむを得ない場合は必ずマスクを着用しましょう。
予防法5
マスクを着用する。インフルエンザに感染している方がマスクをすると、
咳やクシャミによる水しぶきを100%ではないですが、
マスク内に留めることができます。
感染していない方も水しぶきの直接の吸入を予防できますし、
上でも書いた無意識に鼻や口などを触るのもマスクの上から
になりますので接触感染の予防につながります。
予防法6
インフルエンザワクチンを接種する。ワクチンには発症抑制と重症化の予防効果があります。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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