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 名古屋市の大動脈が25日、止まった。市営地下鉄東山線名古屋駅に雨水がどっと流れ込み、市中心部の東西を結ぶ同線の半分以上の区間が始発から不通となった。駅は通勤・通学客でごった返し、早朝から混乱が続いた。

 「地下1階で15センチの冠水」。25日午前3時17分ごろ、名古屋市中村区の地下鉄東山線名古屋駅に駆けつけた消防隊員が、市消防局の指令センターに無線で伝えてきた。

 隊員の報告によると、地下鉄の地上出入り口から水は流れ込んでいなかった。しかし、地下に下りるとフロア一面が水につかり、駅長室と仮眠室の壁から水があふれている。水はホームや線路のある地下2階にまで流れ込んでいた。