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787型機トラブルで米側に安全勧告
9月25日 10時17分

去年、ボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は最終報告書を公表し、飛行中に煙が出たバッテリーの検査方法を見直すことなどをアメリカ側に求める安全勧告を行いました。
一方で、原因は特定できなかったとしています。

去年1月、全日空のボーイング787型機のバッテリーから煙が出て高松空港に緊急着陸したトラブルは、バッテリー内のリチウムイオン電池がショートし異常な高温になる「熱暴走」と呼ばれる現象が起きたためとみられています。国の運輸安全委員会が25日、公表した最終報告書では、電池がショートした原因として、1月の低い気温の影響で電池内の液体が金属に変化する析出と呼ばれる現象が起き、さらに瞬間的に高い電圧がかかるなど複数の要因が重なった可能性を指摘しています。
一方で、ほかの要因も排除できず、最終的に、原因は特定できなかったとしています。
また、報告書では、バッテリーの安全性を確認する検査で、機体に搭載されたときの環境を忠実に再現していなかったり、トラブルが起きる確率を低く見積もったりしていることから、製造国のアメリカ側に検査方法の見直しなどを求める安全勧告を行いました。
787型機は、トラブルのあと、一時、運航停止となりましたが、バッテリーの火災を防ぐ新たな対策が施され、去年5月、運航を再開しています。

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