「イスラム国」 空爆に反撃の構え9月24日 21時01分
イスラム過激派組織「イスラム国」の壊滅を目指してアメリカ軍などがシリア国内での空爆に乗り出したことを受けて、イスラム国側は対空砲を新たに設置するなどして空爆に対し反撃する構えを見せています。
アメリカ軍とアラブの5か国は23日、巡航ミサイルや戦闘攻撃機などでシリア国内にあるイスラム国の拠点などを空爆しました。
イスラム国と対立するシリアの反政府勢力によりますと、24日未明もイスラム国の主な拠点があるラッカのほか、トルコとの国境に近いアイン・アルアラブ周辺、それにイラクとの国境地帯でもアメリカ軍によるとみられる空爆があったということです。
ラッカに潜む反政府勢力の活動家によりますと、これまでの空爆では、イスラム国が拠点にしていた建物や戦闘員の訓練キャンプ、それに武器庫などが攻撃され、一部の建物などはほぼ全壊したということです。
この活動家は、「これほどの空爆の破壊力は初めて見た」と話しています。
一方、イスラム国側は、シリアの政府軍から奪って手に入れた対空砲を近くの山などに設置して反撃する構えを見せているということです。
また、イスラム国はラッカの住民に対し、モスクのスピーカーを通じて逃げないよう呼びかけているものの、住民の中にはラッカの郊外や隣国のトルコに避難する動きが出ているとしています。
アメリカ軍などが空爆に乗り出したことを受け、イスラム国と対立する反政府勢力の自由シリア軍などは、アメリカ軍などと連絡を取りながらイスラム国の拠点などを奪うため地上での攻撃の準備を進めているということです。
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