小売り最大手のイオンは24日、半世紀にわたって全国で親しまれてきた「ダイエー」というスーパーの名前を、2019年2月期(18年度)をめどになくすと発表した。閉店はあまりせず、ほぼ全店で改装を進めてグループ内でスーパー名を統一。こうした再編を急ぐため、ダイエーへの出資比率を44%から100%に引き上げ、来年1月に完全子会社にする。

 ダイエーはいま、「ダイエー」「グルメシティ」などの名前の店が全国に285店ある。これを、総合スーパーでは「イオン」、食品スーパーでは「イオンフードスタイルストア」(仮称)などの名前に切り替えていく方針だ。

 グループ内の他のスーパーも含めて3年間で300億円を投じ、店の改装や共通で仕入れる商品を増やし、「若い人や高齢者も支持してくれる店」(イオンの岡田元也社長)をつくる。こうした改革で、営業損益を100億円以上押し上げる効果が見込めるという。