2014年08月19日
新戦術”hybrid6“発表により離れつつあった心が完全に離れてしまった
このブログで女子バレーのことを書くのは久し振りです 去年からテン(竹下)さんがいなくなったこと以上に、チーム作りによって全日本女子の応援に力が入らなくなってしまっています
その理由は、MB1……
もともと、私は個人的にセッターとセンターの選手を見るのが好きで、従来の全日本でいえば例えばスギ(杉山)さんのとっても速い攻撃だったり、ユウ(大友)さんとテンさんの息ぴったりのコンビだったり、キラ(井上)さんの背後からひっそり絡んでくるユメ(山口)さんのダブルクイックなんかが大好きでした
ブロックを散らしたり相手にインパクトを与えるのにも有効なセンター線の攻撃。
それが一人減らされた事により、とりあえずサイドが打つ!というとても単調な戦法に、去年のグラチャンではものすごくテンションが下がってました(笑) 私はヨーロッパのチームに好きなチームが多いのですが、センターの攻撃がほとんどなくサイドのエースがとにかく得点するスタイルであるロシアは例外です。 ガモワやコシェレワなど個々の選手としては好きだけど、チームとしては見ていてワクワクすることはあまりありません 去年からの全日本は、ロシアから高さと攻撃力を引きフロアディフェンスを足したチーム、のように思えます。
そして今回はMB1を継続しているだけではなく、その進化形…ということで”hybrid6“なる戦法を発表。 その記事の中で、監督自ら「今の全日本女子にミドルブロッカーというのは存在しない」発言が出ました
もー私の中で全日本女子への興味が完全に薄れてしまいました
誰がどのポジションとか関係なく、得点力のある選手を入れる… 理屈はわかりますが 例えばミユ(長岡)が後衛になるとリベロと交代してしまい、高さと威力のあるバックアタックがなくなるとか… コンビでこそ活きるユメさんの持ち味が全くなくなってしまっていたりとか…もったいない事もあるし
去年から本職のセンター陣ですら全然クイックなどで得点できてないのに、付け焼き刃でなんとかなるのか? ディグはいいのに簡単なボールの時のフロアディフェンスに穴があるのは、中で色々考えすぎてるからでは?
何より、サオリン(木村)。 これほどあーだこーだ考えなきゃいけない戦術を使っているチームで、彼女にキャプテンの荷は重すぎるように思えます。 そもそも本来なら今頃サオリンはこのチームにいなかったわけです。 心の奥底では、もう引退してるようなもの… 「自由にやらせる」ことが彼女の真の力を引き出すのにもってこいだったはず。 そりゃあ彼女以外誰がやるのかと言われたら挙げられませんが、実は既に木村キャプテンの段階でチームに不安はありました(笑)
金メダルの軌跡には必ず新戦術があった…というのも 25点先に取った方が勝つんだから、点を取れる選手を入れればいい…という発言も 一体何を言ってるんだろう…と思ってしまい
今までのように熱を入れて応援はできないなという結論に至りました。例えこの先、どんなに勝ったとしても。 あんなに大好きなチームだったのにな。
WGP決勝ラウンドはベルギー戦の日に観戦に行きます。 とにかく大好きなブラジルと中国、そして今回とても面白そうなベルギーに注目して楽しんできます!
強いスパイクを打てる方が勝つんじゃあないんだ ボールを落としたチームが負けるんだ これが、“繋ぐ”ということだ by猫又監督
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- posted by pallavolos2
- 22:53
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この記事に対するコメント一覧
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新戦術”hybrid6“発表により離れつつあった心が完全に離れてしまった
コメント投稿者ID : dannchou
はじめてお便りいたします。主さんの記事はちょこちょこ見ておりました。主さんのお考えも眞鍋さんのお考えもどちらも(現在の)バレーボールの真理ではないかと思います。ロンドン五輪の銅メダルは世界の小さな選手達にとって非常に勇気づけられたものだと思います。ただ本気で世界一になるならば今まで見向きもしなかった面に着手するのもありかなとは思います。ただ、主さんのお考えのように日本は小さくても勝てる、人々を感動させる力があるというのが原点ではあると思います。この2年間は原点回帰か、それを幹にして、パワーや高さといった直線的なものを枝に進化するのか大きな分岐点になるかと見ています。 それを踏まえて自分はテレビ中心で日本を見守ります。長文大変恐れいります。
新戦術”hybrid6“発表により離れつつあった心が完全に離れてしまった
コメント投稿者ID : pallavolos2
dannchoさん、コメントありがとうございます。
閲覧してくださって嬉しいです。もちろん、今のチームに今までとは違う期待を抱いているファンの方もたくさんいることと思います。むしろ私の考え方が少々頑固なのだろうと自覚しています。
リオ五輪まであと2年、どういった方向性でいくのか興味深いところですね。私としてはブログ本文の通りなので、強豪に完膚なきまでにやられて戦術を改めてくれることを願ってしまいます(笑)
新戦術”hybrid6“発表により離れつつあった心が完全に離れてしまった
コメント投稿者ID : kona
今までのやり方では金メダルは獲れない。
これが前提なので、新戦術には賛成ですね。
従来のミドルブロッカーが世界を相手に
どれほどやれたか? を見れば
このような戦術に向かったのも致し方ないでしょう。
上背だけあって止められないブロッカーはいらない。
すごく自然な考え方だと思います。
そしてなによりディグも明らかに良くなる。
ウィングはみなレシーブ力高いですからね。
木村、木村、木村というように
最後は一人だけに頼るということもなくなるし
自分はこれならひょっとしたらオリンピックでの金もあるかも?
と期待してしまいます。
ちなみに自分は学生時代、センターやってました。
新戦術”hybrid6“発表により離れつつあった心が完全に離れてしまった
コメント投稿者ID : pallavolos2
konaさん、コメントありがとうございます。
ロンドンまでの4年間と比べるとセンターの人材がかなり不足していますし、今のような戦術になるのはわかります。
MB1の頃から、日本にとっていい戦術であってもやはりどうも私は好きになれませんでした。
強くなるのは嬉しいですが、例え強豪に勝てなくても柳本ジャパン時代のチームなどは大好きでした。
やはり、スタイルの好みの問題かなと思います。
“大好きだったドラマのシーズン2が始まり構成や登場人物が変わって、視聴率は上がったけど自分にとっては面白くなくなってしまった”みたいな感じです
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