パナソニック:初の介護ロボット 価格100万円以下に

毎日新聞 2014年09月24日 21時52分(最終更新 09月24日 22時40分)

要介護者(右)の立ち上がりを支援するロボット=東京都内で2014年9月24日、高橋直純撮影
要介護者(右)の立ち上がりを支援するロボット=東京都内で2014年9月24日、高橋直純撮影

 パナソニックは24日、要介護者向けの起立歩行支援ロボットを開発したと発表した。同社初の介護ロボットで、ベッドからトイレに行く際の立ち上がりや歩行を手助けする。

 ベッドから立ち上がろうとする際にロボットにもたれると、センサーが利用者の力を把握して、足りない分の力を入れて動作を支援する。斉藤裕之・新規事業推進グループマネジャーは「高齢者の自立的な動作を助けるロボット」と説明している。販売開始は2016年度を予定。利用には付添人が必要だが、将来的にはロボットだけですむようにしたいとしている。価格は100万円以下を見込む。

 介護施設や病院でベッドにセンサーを取り付け、入所者の体調や行動を一括して把握するシステムも発表された。同社は介護施設の運営や機器の製造販売なども手がけており、介護関連事業で18年までに現在の約2倍に当たる売上高500億円を目標に掲げている。【高橋直純】

最新写真特集