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原発「吉田調書」誤報の陰に「菅直人元総理」の昵懇記者――続・おごる「朝日」は久しからず(7).
朝日は、従軍慰安婦の“吉田証言”だけでなく、“吉田調書”の大誤報でも窮地に立たされている。しかも、その記事の陰には原発ゼロでスタンスを同じくする「菅直人」元総理の昵懇記者の存在があった。やはり、朝日は報道機関ではなく、プロパガンダ機関ではないのか。
自らの主張を押し通すためには、史実を捻じ曲げることさえ厭わない。そんな朝日の企業体質は、原発事故報道でも遺憾なく発揮されている。
朝日は5月20日、1面トップで〈政府事故調の「吉田調書」入手〉〈所長命令に違反、原発撤退〉などと大々的に報じた。しかし、その後、“吉田調書”を同様に入手した産経、読売新聞などの各メディアによって、記事内容に疑いの目が向けられるようになったのはご存じの通りだ。
「そもそも、“吉田調書”は、菅直人元総理からリークされたのではないかと、社内ではもっぱらの噂になっています」
と話すのは、朝日の中堅幹部である。
「というのも、その記事には、菅さんとベッタリの記者がかかわっていたからです。現在は、福島原発事故をテーマにした『プロメテウスの罠』という連載を担当する特別報道部の幹部を務めている。もともとは政治部の記者で、菅さんとは家族ぐるみの付き合いだそうです。現に、菅さんが総理だったとき、電話一本で話せる間柄であることを自慢するような記事を書いていました」
さらに、菅リーク説の疑いをより深めるのが朝日の記事が菅元総理を援護射撃する内容だったことである。
■“おっさん”
他社の政治部記者によると、
「菅元総理は、福島第一原発からの東電の全面撤退を阻止したと声高に主張していました。ただ、総理退任後、いくら“東電悪玉論”を唱えたところで、事故対応がお粗末だったから、反原発デモに参加しても“帰れ、帰れ”の大ブーイングに晒された。ですが、朝日の記事によって菅元総理の“成果”があらためて見直されることになったのです」
挙げ句、菅元総理は自分の選挙区で、“原発事故について語ります”と題し、講演会まで開いている。
「しかし、“吉田調書”を読むと、吉田昌郎元所長は“撤退”を否定しているだけでなく、菅元総理を“おっさん”呼ばわりして、現場の混乱を招いた張本人だと槍玉に挙げていた。当然、“吉田調書”に基づく記事なら、産経や読売のように菅批判にも言及せざるを得ないのに、朝日はそれがゼロなのです」(同)
要するに、“吉田調書”を曲解し、菅元総理を擁護したということなのか。
菅元総理に聞くと、
「取材は無理」
と言うのみ。
政治評論家の屋山太郎氏がこう指摘する。
「朝日はもはやジャーナリズムを標傍できる組織ではなく、単なるプロパガンダ集団。自分たちの思想に誤りがあると認められないのであれば、新聞を名乗る資格はありません」
朝日のおごり、ここに極まれり。
自らの主張を押し通すためには、史実を捻じ曲げることさえ厭わない。そんな朝日の企業体質は、原発事故報道でも遺憾なく発揮されている。
朝日は5月20日、1面トップで〈政府事故調の「吉田調書」入手〉〈所長命令に違反、原発撤退〉などと大々的に報じた。しかし、その後、“吉田調書”を同様に入手した産経、読売新聞などの各メディアによって、記事内容に疑いの目が向けられるようになったのはご存じの通りだ。
「そもそも、“吉田調書”は、菅直人元総理からリークされたのではないかと、社内ではもっぱらの噂になっています」
と話すのは、朝日の中堅幹部である。
「というのも、その記事には、菅さんとベッタリの記者がかかわっていたからです。現在は、福島原発事故をテーマにした『プロメテウスの罠』という連載を担当する特別報道部の幹部を務めている。もともとは政治部の記者で、菅さんとは家族ぐるみの付き合いだそうです。現に、菅さんが総理だったとき、電話一本で話せる間柄であることを自慢するような記事を書いていました」
さらに、菅リーク説の疑いをより深めるのが朝日の記事が菅元総理を援護射撃する内容だったことである。
■“おっさん”
他社の政治部記者によると、
「菅元総理は、福島第一原発からの東電の全面撤退を阻止したと声高に主張していました。ただ、総理退任後、いくら“東電悪玉論”を唱えたところで、事故対応がお粗末だったから、反原発デモに参加しても“帰れ、帰れ”の大ブーイングに晒された。ですが、朝日の記事によって菅元総理の“成果”があらためて見直されることになったのです」
挙げ句、菅元総理は自分の選挙区で、“原発事故について語ります”と題し、講演会まで開いている。
「しかし、“吉田調書”を読むと、吉田昌郎元所長は“撤退”を否定しているだけでなく、菅元総理を“おっさん”呼ばわりして、現場の混乱を招いた張本人だと槍玉に挙げていた。当然、“吉田調書”に基づく記事なら、産経や読売のように菅批判にも言及せざるを得ないのに、朝日はそれがゼロなのです」(同)
要するに、“吉田調書”を曲解し、菅元総理を擁護したということなのか。
菅元総理に聞くと、
「取材は無理」
と言うのみ。
政治評論家の屋山太郎氏がこう指摘する。
「朝日はもはやジャーナリズムを標傍できる組織ではなく、単なるプロパガンダ集団。自分たちの思想に誤りがあると認められないのであれば、新聞を名乗る資格はありません」
朝日のおごり、ここに極まれり。
「特集 続・おごる『朝日』は久しからず」より
2014年9月25日号
9/18(木)発売!
十八番の「自虐」はどこへ行った? 「朝日新聞」謝罪が甘い!!!
「朝日新聞」うわべだけの謝罪を看破する! 「池上彰コラム」一転掲載を自画自賛した朝刊編集長を嗤う 作家 百田尚樹
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