東洋大法科大学院、2016年以降の学生募集停止…入学者減による苦渋の決断
東洋大学は9月22日、2016年度以降の専門職大学院法務研究科法務専攻(法科大学院)の学生募集を停止すると発表した。
同学法科大学院は、司法制度改革審議会の意見書や東洋大学の教育理念に十分配慮し、社会問題に対して広い関心と人権感覚を持ち、「国民の社会生活上の医師」として社会に貢献する法曹を養成することを理念に掲げて、2004年4月に開学した。
しかし近年、法科大学院志願者が全国的に減少しているなか、同学法科大学院においても志願者数および入学者数ともに減少。カリキュラム改訂や教育方法の改善、入試制度の見直し、入学定員の削減、広報活動の拡大などあらゆる改善を図ったが、入学者の減少は避けられず、将来の見通しを確保できない状況から、2016年度以降の学生募集停止を決定した。
今後は、2015年度入学予定者を含むすべての在学生が修了するまで、現在の教育・指導体制を堅持し、教育責任を果たすという。
なお、2015年度入試については従来の入試方法を変更。入学検定料が3万5,000円から1万5,000円に減額、入試回数が年3回から4回に増加する。また、併願を含む未修コースは小論文試験に代えて、適性試験第4部「表現力を測る問題」が使用される。入試についての詳細はホームページにて確認が必要となる。
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