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秋田弁護士殺害 差し戻し審で無期懲役に 裁判員判決より量刑重く

産経新聞 9月24日(水)18時4分配信

 平成22年に秋田市の弁護士、津谷裕貴(つや・ひろたか)さん=当時(55)=が警察官の目の前で刺殺された事件で、殺人罪などに問われた無職、菅原勝男被告(70)の差し戻し控訴審の判決公判が24日、仙台高裁で開かれた。飯渕進裁判長は懲役30年の1審秋田地裁裁判員裁判判決を「軽きに失して不当」と破棄し、求刑通り無期懲役を言い渡した。裁判員裁判の判決より、量刑が重くなるのは異例という。

 飯渕裁判長は、元妻との離婚に伴う財産分与調停の結果に不満を持ち、元妻の代理人だった津谷さんを逆恨みして殺害した菅原被告の行為を「法治国家における司法制度の根幹を揺るがしかねない」と指摘した。

 判決によると、菅原被告は22年11月4日未明、拳銃や剪定(せんてい)ばさみを持って津谷さん宅に侵入。通報で駆け付けた警察官2人が津谷さんを犯人と間違えて取り押さえた隙に、はさみで胸を刺して殺害した。

 2審仙台高裁秋田支部判決は1審判決を「訴訟手続き上の法令違反がある」として破棄。検察側が上告し、最高裁が今年4月に「1審に法令違反はない」と審理を高裁に差し戻していた。

最終更新:9月24日(水)19時6分

産経新聞

 

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