この絵を見た人から
「これって、もしかして本当にあったもの?」という声が相次ぎ、洞田さん自ら「作者です。これは私が描いたウソのものです。すみません」と訂正する始末に。
非常に真面目で内気な洞田さん。和風の作品、特に人文学の知識に基づいた「本物のような」浮世絵調のものを得意としており、pixivなどで発表している「元ネタ見つけたシリーズ」はネタ好きユーザーに人気が高い。少々、ミステリアスな部分もあり、そんなところにも作家としての魅力を感じる。では、最後に洞田さん本人から一言。
「まるごと一冊、偽書を作りました。『平成うろ覚え草紙』楽しんでいただけると幸いです」
ちなみに、こちらの絵も……
『明治時代に、ぐりとぐらみつけたっwwwww』
もはや、説明は不要かと……。※こちらは書籍には掲載されておりません。
浮世絵といえば、歌川国芳の浮世絵にスカイツリーらしきものが描かれていることが話題になったが、国芳もタイムスリップして描いていたらロマンティックだな……と思った秋の夕暮れなのでした。
(取材・文/やきそばかおる)
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『平成うろ覚え草紙』(洞田創著:飛鳥新社刊)
2014年9月24日(水曜)発売。約60点収録のネタ浮世絵があなたの常識を破壊!
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「洞田創研究室」サイト