ユダヤ人誘拐殺害の容疑者を殺害

9月23日 17時19分

イスラエル軍は、パレスチナ暫定自治区のガザ地区での戦闘の発端の１つとなった、ユダヤ人の若者３人がヨルダン川西岸で誘拐・殺害された事件を巡り、容疑者とされるパレスチナ人２人を発見し、銃撃戦の末１人を殺害し、１人を拘束しました。

ことし６月、ヨルダン川西岸の都市ヘブロン近郊で入植地に住むユダヤ人の若者３人が、誘拐されたあと殺害されました。
イスラエル軍の発表などによりますと、２２日深夜から２３日未明にかけて、イスラエル軍は容疑者とされるパレスチナ人２人をヘブロンの住宅で発見し、銃撃戦の末、１人を殺害し、１人を拘束したということです。
この事件について、イスラエル政府はイスラム原理主義組織ハマスによる犯行だと断定し、ヨルダン川西岸に軍の部隊を大量に動員して６００人を越えるパレスチナ人を拘束しました。
この結果、ガザ地区からロケット弾攻撃が相次ぐようになり、事件は５０日間にわたったガザ地区を巡るイスラエルとハマスの戦闘の発端の１つとなりました。