原発再稼働:反対集会で大江さん呼び掛け 亀戸中央公園

2014年09月23日

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「さようなら原発全国大集会」の参加者の先頭に立ち、原発の反対を訴える大江健三郎さん(前列中央)ら=東京都江東区で2014年9月23日午後2時38分、梅村直承撮影

 「さようなら原発全国大集会」が23日、東京都江東区の亀戸中央公園であり、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働反対などを訴えた。当初は東京都渋谷区の代々木公園を予定していた会場を、デング熱感染者の発生で急きょ変更したが、1万6000人(主催者発表)が集まった。

 川内原発を巡っては、原子力規制委員会が10日、再稼働の前提となる審査書を決定した。これに対し集会では、呼び掛け人の一人のノーベル賞作家、大江健三郎さんが「国民的な抵抗の声を上げねばならない」と呼び掛けた。また、反原発・かごしまネット代表の向原祥隆(むこはら・よしたか)さんが「一歩も引くことなく、再稼働を断念させよう」と述べると、大きな拍手が湧いた。

 集会後は「原発はいらない!」と書かれたプラカードを掲げて行進。長男(3)、長女(1)を連れて参加した練馬区の会社員、武井芙由子(ふゆこ)さん(31)は「福島の事故は人ごとではなく、再稼働などありえない」と話した。【大迫麻記子】

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