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平成26年9月7日日本スリランカ・ビジネス・フォーラムにおける安倍総理スピーチ

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 「日本・スリランカ・ビジネスフォーラム」にお集まり頂いた皆様、こんにちは。アーユボーワン。安倍晋三でございます。一言ご挨拶申し上げます。
 私は、先ほど、首都のスリジャヤワルダナプラコッテを訪問しました。
コロンボも大変素晴らしい街ですが、私は、日本の総理として、この首都の名前をしっかりと胸に刻まねばならないと考えています。
 皆様よくご存じのとおり、1951年のサンフランシスコ講和会議において、日本の主権を擁護する演説を行って下さったのは当時のジャヤワルダナ・セイロン蔵相でありました。
 今日の日本という「国のかたち」があるのは、その演説の大きな後押しを受けてのものです。
後に大統領となられた、この偉大な政治家の名前を冠した、「スリ・ジャヤワルダナ・プラ・コッテ」は、日本人にとって特別なものなのです。
 また、私には、この光り輝く国スリランカへの訪問に対して、もう一つの特別な思いがございます。
 1957年、私の祖父が日本の総理として初めてスリランカを訪問しました。
 あれから半世紀以上が経ち、日本とスリランカ、そして、太平洋とインド洋を結ぶ友情の架け橋は、大変強固なものとなりました。
 私は、今回の訪問を通じて、それをこの目で確かめ、肌で感じることができました。
孫である私は、祖父から渡された友情のバトンをしっかりと受け止め、スリランカとの素晴らしい関係を更に発展させていきたいと思っています。
 本日、私は、その思いを新たに致しました。
 日本とスリランカとの友好関係を更に強固なものとするには、経済関係、とりわけ、貿易や投資が促進されることが重要です。
 スリランカには、「ジャパナ・ハパナ」という言葉があり、これは、「賢い日本人、素晴らしい日本の技術」という意味だと伺っています。
 私は、今回のスリランカ訪問にあたって、日本から最高の「ジャパナ・ハパナ」を連れて参りました。 
 それがインフラ、金融、建設、物流、製造等の分野で日本を代表する企業のCEOからなる、この経済ミッションです。
 いずれもスリランカの更なる経済発展を後押しする能力と技術、そして何より熱い思いを持った方々です。
 是非、本日のビジネスフォーラムの機会を、スリランカの将来のために役立てていただきたいと思います。
 様々な分野で日本の高い技術を取り入れることは、皆様の発展に大きく貢献するはずだと思います。
 例えば、私は、先ほど素晴らしい建築様式の国会議事堂を訪問しました。これは、世界的建築家ジェフリー・バワ氏によって設計され、日本企業によって建設されたものです。
 そして、その改修工事についても、日本企業による協力が進んでいます。これは、真に日本とスリランカの協力のサクセス・ストーリーと言えるでしょう。
 新たなサクセス・ストーリーの種も幾つか撒かれています。
 本年3月、スリランカにおいて、日本式のデジタル放送の採用が決定されました。今後、防災情報や保健情報等の迅速且つ広範な伝達に大きく貢献することでしょう。
 また、今回、農業分野における覚書も合意されました。お互い米を愛する者同士、農業分野における新たな協力が期待されます。
 更には、今後、日本の高効率石炭火力技術がスリランカに導入されることも見込まれています。このような技術の導入は、スリランカの電力不足を解消するとともに、日・スリランカの協力による気候変動に対する大きな貢献になるはずです。
 本日のラージャパクサ大統領との首脳会談においては、伝統的な二国間の友好関係を、「海洋国家間の新たなパートナーシップ」へと発展させることで一致しました。
 日本とスリランカ両国には、海洋国家としての共通点が多いと考えます。両国にとって、海を介した自由な通商活動は極めて重要です。
 私は、スリランカとの間で、「開かれ、安定した海洋」の実現に向けた海洋分野での協力を強化し、太平洋とインド洋を結ぶ友情の架け橋を更に強化していきたいと思います。
 今日ここに集まった官民の「ジャパナ・ハパナ」は、域内のハブを目指すスリランカを更に光り輝く国へといざなうことでしょう。
 私は、日本の総理として、先輩達から引き継いだ友情の架け橋を大切に引き継ぎ、更に堅固なものにしていきたいと考えております。
 是非、皆様と一緒にスリランカの発展に貢献していきたく考えています。今回の訪問をその新たな一歩にしたいと思います。
 Thank you very much.

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