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平成26年9月6日日本バングラデシュ・ビジネス・フォーラムにおける安倍総理スピーチ

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 バングラデシュ及び日本のビジネス関係者の皆様、本日は、新興国として世界の注目を集めるバングラデシュで、両国ビジネス関係の皆様にお目にかかる機会をいただき大変光栄に思います。日本の総理大臣としては、森総理以来14年振りのバングラデシュ訪問です。
 最近、日本の店舗で「Made in Bangladesh」の衣料品を多く見かけるのに驚きます。10年前には考えられなかったことです。
 バングラデシュから日本への輸出はここ数年大幅に伸びており、2011から2012年度のバングラデシュの対日輸出は前年度比で38.3%増え、特に衣料品は過去5年で20倍に増えました。
 この要因の一つは、3年前、日本政府が、日本に輸入されるニット製品の原産地規則を緩和したことです。
 安倍政権は、今後とも、バングラデシュとの貿易・投資を促進させる考えです。
 バングラデシュは東南アジアからインドに抜ける要衝にあり、地政学的に重要な役割を果たす国です。
 アベノミクスを推進し日本経済を成長に導いている私にとって、日本の貿易・投資を拡大していくための重要な国としてすぐ目につきました。だから私は訪問先にバングラデシュを選びました。
 日本の企業は古くからバングラデシュのインフラ整備に協力してきました。皆様がお集まりのこのショナルガオン・ホテルは、日本の円借款の下、日本の建設会社が施工したものです。
 今回、日本より、インフラから金融、繊維、医療、食品、水まで様々な分野の企業トップが大勢バングラデシュを訪問され、ここにいらっしゃいます。
 皆、バングラデシュでのビジネスに大いなる希望を抱いておられます。バングラデシュの人々の生活レベルの向上にも携わっていこうとしている企業もあります。
 私は日本の総理大臣として両国のビジネス関係者に大いに活躍して頂きたい。それが両国を更なる発展に導いてくれると信じています。
 日本政府も努力します。バングラデシュに対して、5月に供与した12億ドルを含め、概ね4から5年間を目途に最大約60億ドル相当の経済協力を行います。
 この協力の中心となる考えがバングラデシュの経済発展のための「ベンガル湾産業成長地帯構想」、通称BIG-Bです。
 この構想の下、産業振興のための経済インフラ整備、投資環境整備、地域の連結性向上の推進を、バングラデシュ政府と共に推進したいと考えています。
 具体的には、運輸・交通インフラ整備、電力・エネルギー安定供給、経済特区整備等の都市開発、金融アクセス向上等の民間セクター開発の4分野で、日本の技術がバングラデシュで存分に活かされることを希望します。
 それによって、両国に相互利益と繁栄がもたらせると確信しております。
 マタバリの高効率石炭火力発電所の建設のために、既に約4億ドルの円借款を供与しましたが、これは両国の協力のフラッグシップの一つです。
 案件の実施に当たっては、発電効率の高い超々臨界圧発電など日本の優れた技術が活用されることを期待します。
 また、日本からの投資促進のため、バングラデシュ政府に、日本企業の声を汲み上げて投資環境の更なる整備をお願いしたいと思います。
 先般、ここダッカで第1回の官民合同経済対話が開催されました。両国官民の関係者が、共に、大いに知恵を絞り、経済関係を強化するために行動を起こそうとしています。
 バングラデシュ政府の日本企業向け経済特区の提案に心より感謝します。
 本2014年は、両国関係にとって特別な年として記憶されるでしょう。3月には岸田外務大臣がバングラデシュを訪問し、5月にはハシナ首相を公賓として日本にお迎えしました。
 今日、私がダッカにいます。
 このように頻繁なハイレベルの往来は、両国関係が新たな次元の協力関係に入った現れです。
 5月に東京で、ハシナ首相と私は「包括的パートナーシップ」を発表しました。
 両国の国旗に象徴されるように、両国が兄弟姉妹のように助け合いながら、相互に発展していくことを目指すものです。
 両国のビジネス界の皆々様方は、このパートナーシップの重要な担い手です。皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。
 ありがとうございました。

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