パパ撮って! （ぱぱとって）は、父・石川信雄が娘・石川瞳（1977年 - ）の成長記録を撮影したものをまとめたという体裁の写真集で、さーくる社から出版された。
表パパ
正式なタイトルは「少女期の記録 「パパ撮って! 」 実父が撮り続けた少女の新鮮な肢体」で、その名の通り、着衣もあるが概ねヌードであり、瞳の部屋など彼女らの自宅内での撮影による。全裸も多く含まれるが、くだんの写真集では陰裂はハートマークや星マークなどで修正が施されていた。写真に記載されているタイムスタンプから1980年代の撮影とされ、瞳の小学校5年生から卒業にかけての成長の様子がまとめられており、以上が俗に「表パパ」と呼ばれている。裏パパ
この他に、写真集には含まれていないアングラ少女写真アーカイブがあり、これらは「裏パパ」と呼ばれる。「表パパ」と同様に写真も存在するが、「裏パパ」と称されるアーカイブの多くはビデオテープからのキャプチャー画像であり、写真集の発表の後に出回り始めた。この中で瞳は脚を大きく開いたり、指で性器を広げるなどのほか、放尿や成人男性との性的な行為と思わしき様子などが収められており、「パパ撮って!」が実際には単なる成長記録ではないことを物語っている。写真集では、ヌード撮影こそ父が指示していることにはなっているが、そこにあるポーズは概ね瞳が自ら行っている戯れや悪戯であることを窺わせるキャプションが付されている。しかし「裏パパ」の存在ゆえに、こうしたことも事実であるかどうかは疑わしい。前述のように、多くがビデオテープからのキャプチャーであるため、「裏パパ」の多くは「表パパ」に比べて画質が極めて悪いが、写真集に収録されているものと同じ時期ないし同時に撮影されたと思われるものもかなり見られ、その中には写真集に収録された写真の修正前のものも含まれる。また、これは「表パパ」「裏パパ」共通であるが、中には弟のいる目の前で全裸になっているものも存在する。
「裏パパ」がどのような経緯で出回るようになったのかは不明だが、父・信雄を名乗る人物、もしくはその身辺が流出に関わっていたであろうことは想像に難くない。写真集がリリースされる以前から既にアンダーグラウンドに流通していたとは考えにくく、あるいはそうした地下メディアの広告塔としてさーくる社が利用された可能性も否定はできない。なお、「パパ撮って!」とは直接の関係はないと思われるが、当時のさーくる社からは小学校での女児の身体測定の様子を公式に撮影した記録や林間学校、もしくはガールスカウトでの活動における着替えの様子を撮影したものなど、明らかに内部の者が流出に関わったと思われる写真をまとめた「少女の保健」「少女の健康」などの出版物もあり、さーくる社自身がアンダーグラウンドな側面を有していたこともあった。
写真アーカイブの大半は無修正であるが、そのうち、写真集「パパ撮って!」に収録されているものは通常「表パパ」に分類される。「表パパ」にはevacol-b***（***は3桁の数字）、「裏パパ」にはmclt****（****は4桁の数字）というナンバリングが付されていることがある。
補足
写真集「パパ撮って!」では、小学5年生になった頃の様子として、歌手に憧れ、サインを書く練習をしている瞳の姿が紹介されているが、写真にあるタイムスタンプと彼女のその時点における年齢から1977年生まれであることが推測され、同姓同名の女性タレントの石川瞳（1979年 - ）や歌手の石川ひとみ（1959年 - ）とは関係ない。
「パパ撮って!」の名は、1988年にコニカがリリースした用途別カラーフィルムの商品名「ママ撮って」に由来する。