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 法務省は22日、民事局のサーバーや全国の法務局の端末に外部から不正なアクセスがあったと発表した。職員間のメールなどに使われているシステムで、現時点で情報流出は確認されていないが、「流出の可能性は否定できない」(同省)としている。警視庁に相談するとともに、専門業者に解析を依頼して調べる。

 同省民事局によると、今月5日に法務局の端末に外部から不審なアクセスがあったことが判明。同10日にはサーバーにも同様のアクセスがあったため、このシステムのネットワークを遮断したという。

 法務局では人権相談や成年後見制度の受け付けなどを行っており、職員間のメールはこれらの情報などを取り扱っていた。また、不正アクセスがあったサーバーには、職員の個人情報や人事情報なども保存されていた。不動産や企業の登記情報などは別のサーバーで管理し、不正アクセスは受けていないという。

 同省民事局は「詳細が判明し次第、公表する。セキュリティー強化など再発防止にも取り組む」としている。