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珊瑚落書きから吉田調書まで 朝日新聞「お詫び会見」の歴史

NEWS ポストセブン 9月22日(月)7時6分配信
 ついにと驚くでも、やはりと膝を打つ話でもない。いまさらと呆れるばかりの顛末である。9月11日、これまで本誌・週刊ポストが指摘してきたとおり、朝日新聞が「吉田調書」記事の誤報を認めた。

 とはいえ、いみじくも会見で木村伊量社長自らが語ったように、「遅きに失した」のは誰の目にも明らかだった。2時間に及ぶ謝罪会見は誤魔化しや往生際の悪さ、「記者の思い込みだった」と責任転嫁する姑息な言い逃れに終始し、世論調査の「評価する」はわずか6.4%。とても謝罪といえる代物ではなかった。

 それでも経営トップが姿を見せただけでもよしとすべきか。なにしろ、わが身への批判には恫喝まがいの抗議で迫る一方、都合が悪くなれば「黙して語らず」が“天下の朝日”の伝統だからである。

 ところが、この伝統も色褪せてきたようだ。テコでも頭を下げなかった朝日が、近年は「お詫び」の会見のオンパレードである。以下、その代表的なものを、時系列で振り返ってみよう。

【珊瑚落書き捏造(1989年5月)】
 珊瑚の落書き写真とともに日本人のモラルを問う記事を掲載したが、カメラマンによる自作自演の捏造記事だった。

【取材メモ捏造(2005年9月)】
 田中康夫・長野県知事と亀井静香氏の会談について記者の架空取材メモをもとに記事を作成。この問題で、箱島信一前社長が日本新聞協会の会長を辞任。

【NHK番組改変報道(2005年9月)】
 安倍晋三・内閣官房副長官らが圧力をかけて、慰安婦問題などの模擬法廷を特集した番組内容を変更させたと報じた。ちなみに、後に取材が不十分だったと会見で認めたが、訂正や謝罪はなし。

【読売新聞記事盗用(2007年2月)】
 カメラマンによる読売新聞の記事盗用が発覚。この5日後、他紙からのさらなる盗用が発覚し再度謝罪会見を行なった。

【共同通信記事盗用(2010年10月)】
 マニ教の宇宙図が国内で発見されたという記事の大半が、共同通信の記事と酷似していたと謝罪。執筆した記者に盗用の認識はなかったと説明。

【「吉田調書」記事取り消し(2014年9月)】
 週刊ポスト記事「朝日新聞『吉田調書』スクープは従軍慰安婦虚報と同じだ」に対し、朝日は訂正と謝罪を求め法的措置もちらつかせたが、結局記事は虚報だった。

※週刊ポスト2014年10月3日号
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最終更新:9月22日(月)8時41分
NEWS ポストセブン
 
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  • コメント数
    22
  • 投稿者
    19
  • ssj*****

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    第三者委員会で検証するとのことですが、そのメンバーが誰なのかで検証結果を待たなくても大体分かります。朝日新聞自体がどうなるかではなく、日本という国家の問題なのですからスピードを要しますし、政府としても委員会を立ち上げ対策を練るべきです。

    (産経新聞がいいと思うが)外部から、朝日にこういう報道を欲しい、こういう活動をして欲しい・・・ということを纏めて、それに対しての回答をしてもらうのがいいと思います。

    吉田調書は日本人を貶めるという悪意がはっきりしていて言い訳ができない。
    ただ、まだ記憶に新しいので火消しがしやすいし、謝罪し対策を間違わなければ何とかなるのかもしれません。
    姑息な朝日はこれを利用し、何とかなる問題を前面に出し、それより何倍も重大な問題を小さく見せようとしたのです。 
    吉田調書と吉田証言を並べて朝日の過ちを追求するのはもういい!
    .
  • .
  • usumura-hidehiro

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    実名告発!赤日新聞社の暴力社員!

    私、大学時代に薄井智○の暴力を受けました。(実話)

    <記事>
    赤日新聞社の現役社員、「薄井○和」は
    茨城県古河市出身。
    上智大学理工学部電気電子工学科を卒業し、
    赤日新聞社に入社した。
    大学時代は体育会バレーボール部のエースだったものの、
    肝心の勉学のほうはまったくのお粗末の極みだった。
    赤点や追試は日常茶飯事で、どうして卒業できたのか
    不思議なくらい。
    あるときなど、定期テストの最中に「カンニング」を犯し、
    教授に学生証を没収されたことがあった。
    悪いのは自分自身に決まっているのに、それを指摘されて
    逆ギレし、後輩に暴力をふるったことが何度もある。
    赤日新聞社はどうしてこんな「暴力社員」を採用したのですか?

    ↑ 「 薄○智和 暴力 」で yahoo 検索!!
    .
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