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●ドラマの魅力を倍返しする「平衡破却」(稲井英一郎)

稲井英一郎 | 2013.07.19.

好調 夏ドラマ

 

近頃、テレビドラマの視聴率が総じて好調だ。巷の話題性でいえば、一に「あまちゃん」、二に「半沢直樹」、という感じだ。
7月8日から14日までの週では「あまちゃん」が22.1%、「半沢直樹」が21.8%で、両者とも20%超えをしたドラマとなった。

 

もちろん半沢直樹は、今クールのゴールデン・プライム帯ドラマで最高の視聴率を稼いだ。

 

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「あまちゃん」はビデオ・オン・デマンドの視聴回数も群を抜いて多いこともあってか、7月12日付けの讀賣新聞が文化面で大特集していた。
面白かったのは、脚本家のクドカンこと宮藤官九郎さんご本人がインタビューに答えて、脚本執筆時の思いなどを語っているところだ。

 

その中でクドカンさんは、1980年代の出来事を「時代劇」のつもりで書いている、と述べている。昭和の世相を広い意味での時代劇としてとらえ、テレビど真ん中世代の視聴者層の関心をつかもうとしたことが、クドカンさんの創作意欲の源泉になっているというのだ。
そう。「あまちゃん」は、現代劇なんだけど時代劇。
ふたつの対立する概念が混ざり合っている。これを「二元的対立」という。

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