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 娘の結婚式、娘と共にバージンロードを歩くことは父親にとって忘れられがたい人生の思い出となる。様々な思いを胸に秘め、幼かった我が子が晴れ舞台に立ち、新しい家庭を築く。だがこのドラマティックなイベントの役割を放棄し第三者に託した父親がいる。

 その決断の裏には、涙なくしては語れない人と人との絆が隠されていた。
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 この映像は、ある父親からバージンロードの座を受け渡すことを告げられた医師の告白である。


Chloe's Wedding Day - Little Girl Diagnosed with Brain Tumor on Christmas Eve

 僕がこの病院で働き始めた頃、クリスマスの当直は一番若い医者の担当と決まっていた。あるクリスマスイブの夜、当時一番若かった僕に一本の電話がかかってきた。

 4歳の女の子が緊急治療室に運び込まれたんだ。少女の名はクロエ。症状は、おう吐、激しい頭痛、歩行困難。脳のレントゲンを撮ると、脳腫瘍が見つかった。クリスマスは、家族と一緒に過ごす楽しいイベント…。そんな日の前日に、クロエの両親に脳腫瘍のことを伝えるのは酷だった。

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 両親の待つ部屋へ行き、僕は「悪性の脳腫瘍が見つかりました」と告げた。あの時の父親の言葉は今でもハッキリと覚えてる。「自分は娘の晴れ姿を見ることはできるのか?その隣を歩くことはできるのか?」と涙ながらに訪ねてきたのだ。「確証はできないけど何があろうと最善の努力を尽くす。」僕はそう約束した。

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 これまで、クロエは3回も手術をした。取り除いても取り除いても腫瘍は再発した。クロエは強い副作用を伴う抗がん剤治療にも1年半耐えてきた。

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 クロエが抗がん剤治療を止めてから半年がたった。放射線治療も完了し、現在は順調そうで腫瘍やその他注意すべき点も特にない。学校にも行き、元気な毎日を送っている。僕の唯一の望みは彼女の花嫁姿を父親に見せてやることだ。それを父親に話したら、数週間前に彼からこんな電話があった。

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 バージンロードの件だけど、娘が結婚するとき、隣でバージンロードを歩くのは僕じゃなくて君だよ。何があってもこの決断は決して変わらないから心しておくように。

 正直言葉がでなかった。それが実現したら僕はもう医者をやめてもかまわない。これ以上の嬉しい出来事なんてきっとないだろうから。

via:動画翻訳:melondeau
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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2014年09月22日 14:39
  • ID:69pk59b30 #

あれ、目から汗が

2

2. 匿名処理班

  • 2014年09月22日 14:44
  • ID:SRV8iXFS0 #

素敵やん

3

3. 匿名処理班

  • 2014年09月22日 14:49
  • ID:P3QIZTfg0 #

タイトルから3行目くらいまで読んで、父親は死ぬんだろうと思った人w (゚∀゚)/

4

4.

  • 2014年09月22日 14:57
  • ID:SGZcrySG0 #
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