大月規義
2014年1月9日03時00分
伊達市の仁志田昇司市長は8日の記者会見で、放射線量が比較的低い地域の除染について、局所的に高い場所だけを対象としてきた従来の方針を撤回し、希望する全戸を除染する考えを示した。山林除染も4月以降に実施する。「市民の不安払拭(ふっしょく)」が狙い。26日投開票の市長選を意識した。
伊達市は住宅除染などで、市内を放射線量の高い地域、中間的な地域、低い地域に3分割。年20ミリシーベルトを超えていた旧特定避難勧奨地点を含む高線量地域については、全2555戸と市道の除染を昨年8月28日に完了。中間地域は昨年12月現在、全3496戸と、市道の77%の除染を済ませた。
一方、住宅が1万5125戸ある伊達地区や梁川地区などの低線量地域は、局所的に高い場所だけを除染する方式。地域住民からは不満の声が上がっていた。
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