夏目文花『うぶ穴枕営業』
全部新規エピソードになっているので、新たな名言が生まれるのも嬉しいところ。今回の「俺の腹は中国の何処に行きたいんだ!?」には思わず吹いてしまいましたよ。
さて本日は、夏目文花先生の『うぶ穴枕営業』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『近親情姦』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
乳尻の肉感豊かなエロエロ美少女さんと汁だくハードセックスというストレートなエロさに忠実な作品群となっています。
フルカラー作品である掌編「堕ちドル-処女アイドル枕営業-」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均21P弱)と標準的なボリュームで推移。シナリオ面での存在感に乏しい印象が先行していますが、抜きツールとしての頼もしさは相応にある構築となっています。
【それぞれオーソドックスながら明暗の雰囲気が混在】
基本的に抜きツールとしてエロまっしぐら的なシナリオ展開であることは共通しており、ヒロインのキャラ立てとエロシチュエーションのお膳立てに特化する作劇となっているため、シナリオ単体での存在感はあまりありません。
ただ、ブルマ漫画家の美少女さんとのエロエロな日々を描く中編作の様に、棚ボタ的な幸福感を追求する明るく楽しいタイプの作品と、凌辱エロや寝取られ展開が絡むダーク系の作品とが混在しているため、双方の作劇の方向性がはっきりとしている感があります。
それぞれ“狙い”を明確にした上で、典型的なシナリオ展開を踏襲していることも作劇の安定感につながっているものの、逆に言うと新味に乏しく、読後の印象が薄いタイプ。
元々狙ってライトな作劇にしていると割り切れるのであれば、それも構わないものの、登場人物の設定に奥行きを持たせ、情事に絡む男女の感情変化といった要素を作劇に練り込もうとする意欲が感じられる分、それを生かしきれずにやや作劇が空転した感があるのは勿体ないと感じる要素ではあります。
もっとも、作劇が破綻しているわけでも、無用に複雑な描写を投入しているわけでもないため、抜きツールとしての信頼性を損なうような材料にはなっていません。
【巨乳&桃尻装備の美少女&美女ヒロインズ】
各作品に登場する女性キャラクターは、半数程度が女子高生級の美少女さん、残り半数がエロ漫画家やナース、結婚を控えたお姉さんなど20代前半~半ば程度ど推察されるアダルト美女さん達。
といっても、年齢層によるヒロインの描き分けは明確に為されておらず、見た目的にはティーンガールな中編作の女流作家キャラなど、どちらかと言えばキュートな美少女然としたキャラデザインが主流であって、幅広い層に受け入れられやすいだろうと思われます。
いわゆる“ロリ顔巨乳”的な安牌を取り揃えており、柔らかお肉がぱっつんぱっつんに詰まったゴム鞠巨乳と肉感たっぷりの桃尻や太股と組み合わせたボディデザインは、見た目のバリーエーションや各体パーツの洗練された色気の出し方に乏しいものの、パワフルでストレートなエロさの基盤をしっかり形成。
既に一般誌に進出を果たしていることからも分かる通り、萌え系のテイストを十分に含みつつ、キュートネスの描写に傾き過ぎないバランスの良さがあるアニメ/エロゲー絵柄は訴求層が広く、またキャリアに比して絵柄の固まり方もしっかりしている作家さんです。
しかしながら、今回の単行本は初出が古めの作品に偏っているためか、表紙絵と同等な近作における絵柄を単行本通して楽しめるわけではなく、一部の作品では多少のラフさを感じるのは相応に減点材料。また、以前の作品では特に男性キャラクターの描写に弱いことが今単行本ではよく目立っています。
【むちむちとした女体の肉感を基盤とするエロ描写】
その前後を固めるシナリオには前述の通りに一長一短あるものの、エロへの雪崩れ込むをサポートしているのは間違いなく、美少女さん&美女さんを快楽と淫液に染め上げるエロ描写を十分な尺で鑑賞可能。
前述した通りに甘さもあるラブラブH系と、凌辱要素や寝取られ/寝取り成分のあるインモラル系とに大別されますが、ヒロインの奉仕プレイを中核とする前戯パートと、前穴セックスを基本としつつ、バイブなどの併用でプレイの幅を広げる抽送パートとでエロ展開を構成しているのは共通。
勿論、登場人物の台詞回しによって雰囲気の明暗を区別しており、好きな人と一つになれる喜びを語るか、望まぬ行為への嫌悪と抵抗を紡ぐを語るかで特にエロ展開前半が異なっていますが、エロ展開終盤では双方のケースにおいてヒロインが快楽に身を焼かれて陶酔の境地に至っており、スタンダードを貫くことで実用性を固めていると言えます。
前述した絵柄の不安定感や、粘膜描写の質があまり高くない点など、これらの演出の魅力を減じる要素もありますが、そこらは前のめりな勢いの良さである程度相殺しているのも確か。また、エロシチュエーションのバリエーションやコスプレH的な要素の充実など、読み手を飽きさせないサービス精神があるのも○。
前戯パートと抽送パートの双方、もしくは膣内射精2連発等、多回戦仕様を基本とするエロ展開を施しており、エロ演出の性格や勢い優先なスタイルもあってか快楽曲線の盛り上がりに多少の平板さを感じさせますが、大ゴマ~1Pフルのボリュームで、中出し絶頂フィニッシュを迎えるヒロインの痴態を投入するラストは十分にパワフルな抜き所として盛り上がりが図られています。
落ち穂拾い的な単行本という印象はあり、2冊目としての成長が明確に示されたとは言い難いものの、エロ面での魅力は相応に出ており、一般誌でこの作家さんを知った方が手にとっても大きな問題はないであろうと思います。お子さんの御誕生でしばらく育児休暇に入られるとのことで、しばらく作品を拝めない分、ファンは押さえておくべき1冊でもあるでしょう。
個人的には、常にブルマ体操服を身につけるという熱心さを以て、担当氏と共に様々なエロにチャレンジなエロ漫画家・まりも先生がエロ可愛い中編作がお気に入りでございます。
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