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印南敦史印南敦史  - ,,  07:30 AM

できる社長のスピーチは「曖昧な表現をしない、見下さない」

できる社長のスピーチは「曖昧な表現をしない、見下さない」

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社長! そのスピーチ・話し方は信頼感を落とします。』(朝日里佳著、日本実業出版社)の著者は、会社の代表として人前で話す機会が多い社長にも、そういったことに自信のない人は多いと主張しています。また逆に、自分では話がうまいと思っているけれども、実際にはうまくない人も少なくないのだとか。でも社長という立場上、それを人に指摘してもらえる機会が少ないのは仕方がないのかもしれません。

そこで本書では、ブライダル・イベントの司会、ラジオ番組のレポーター、アシスタント、CMナレーション、テレビ番組の司会などの実積を持つ著者が、社長の話し方を魅力的に変える方法を紹介しているわけです。きょうは第1章「堂々と話すために、知っておきたい8つのポイント」から、「ダメな話し方にならない5つのポイント」を引き出してみましょう。


無駄なことばをなくす


スピーチの間に「まぁ~、その~」「え~」「あの~」などのことばをはさむ人は少なくないもの。5分間のスピーチのうち、1~2分がその手のことばで占められることもあるそうですが、当然ながらこれはまったくの無駄。

では、なぜそのようなことばが出てしまうのでしょうか? このことについて著者は、「それは準備不足によるものだ」と指摘しています。つまり、次になにを話すかがきちんと定まっていないから、次のことばがすっと出ない。そこで、その間をごまかそうとしてしまうということ。しかしこうした癖は、練習する際に「無駄なことばは使わない」と意識すれば簡単になくすことができるといいます。

心がけたいポイントは、無駄なことばを言いそうになったら黙ってみること。黙るのには勇気が必要ですが、2秒黙るだけで、それは適切な間となり、スピーチの質を高めてくれるそうです。(38ページより)


最後まではっきりしゃべる


特に早口で落ち着きのない人は、「ありがとうござい...」「私はこう思うん...」と最後まではっきり話さず、尻すぼみになる傾向があるのだとか。しかし最後まではっきりしゃべらないと、聴衆から耳を傾けてもらえなくて当然です。それどころか信頼を失うことにもなりかねないので、ていねいにはっきりことばを発し、聴衆を引きつけることが大切。

「伝えたい」という思いが先走ると、つい慌てて話してしまい、かえって伝わらなくなるもの。なにかを話すときには、早く伝えることよりも、しっかり正確に伝えることの方が大切だと著者は断言しています。そしてその際に意識したいのは、最後の一音までしっかり話そうと意識すること。(41ページより)


ごまかしことばを使わない


スピーチの最中に、「あれなんですね」と言う人がいます。面倒くさがりの方に多く、「自分ではわかっているから、いちいち説明しなくてもわかるだろう」という思いがあるから、つい適当なことばを使ってしまうのだと著者は分析しています。

しかし、話のなかに「どうもあれなんで」が入り込むと、聴衆には理解できません。そればかりか、思わぬ不評を買うことがあるかもしれません。また、場合によっては相手を見下しているように感じられることもあるといいます。しかし、それではもったいない。そこで話をする際には、面倒くさがらずにしっかり伝えようと意識すべき。

たとえば「私は地方に行く際には電車か車を利用しますが、どうもあれなんですね」というよりも、「私は地方に行く際には電車か車を利用しますが、できるだけ電車を利用するようにしています。その理由は、電車の方が時間に正確だからです」と言えば、内容が明確になり、聞き手の信頼を得ることができるようになるというわけです。(43ページより)


「そういうことで」などの表現は避ける


「あれなんですね」と同じように避けたい表現が、「そういうことで」。決して使ってはいけない表現ではないものの、何度も繰り返して使うと耳障りになるといいます。また、「そういうこと」がどういうことなのかは、決して伝わるものではありません。

大切なのは、「そういうことで」でごまかさず、たとえば「先ほどお伝えした◯◯については◯◯なので、◯◯しましょう!」と具体的に伝えること。そうすれば伝えたい内容がはっきりするため、聴衆は安心して聞けるようになるということです。(47ページ)


相手を見下す言い方をしない


「いいですか~? Aというのは××なんですよ。世間ではAは△△と思われていますが、違うんですよ~。正しくは××なんです。いいですね~」

「社長だ」という普段の意識のまま話すと、このようになりがちな人もいると著者は言います。しかし演壇上は社内ではないので、ひとたび壇上に上がったら、「オレは社長だ」は通用しないと考えるべきだそうです。

このような言い方の弊害は、聴衆に「いかにも上から目線だな」「お説教か?」と感じさせてしまうこと。高い壇上から言われればなおさらで、ひんしゅくを買うことすらあるといいます。でも聴衆はそのことを教えてくれないため、裸の王様になりやすく、とても危険。

そもそも「教える」というスタンスは、スピーチではないと著者。そのとおりで、スピーチとは情報を伝達し、それを聴衆と共有すること。だから、もしも「教えてやろう」というような気持ちが少しでもあったなら、思い切ってそんな思いを捨てることがまずは大切。そして「私はこう感じています」「こう聞いております」というように、謙虚に話すことが大切だといいます。そうすれば聴衆は、「上から目線」を感じずにすむからです。

同じように、「◯◯だとよいのではないかと思っています」と言ってもよいですし、自分の希望を伝えたいのであれば、「みなさまにも◯◯であってほしいというのが私の願いです」と伝えれば、聴衆は抵抗なく聴けるといいます。(49ページより)



タイトルにあるとおり、「社長のスピーチの仕方」に軸を置いた書籍ではありますが、おわかりのとおり、そのメソッドの大半は社長以外の人でも応用することが可能。「伝える」ためのコミュニケーションを身につけるには、格好の内容だと思います。


(印南敦史)

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