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【プロ野球】

小山でM5 東京Dでは5勝無敗

2014年9月21日 紙面から

お立ち台でガッツポーズをする巨人の小山(右)とアンダーソン(武藤健一撮影)

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◇巨人4−2ヤクルト

 プロ野球は20日、首位巨人がヤクルトを下して今季の3位以内を確定させ、セ・リーグ一番乗りでクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。CS導入の2007年から8年連続出場は12球団で巨人だけ。優勝マジックナンバーは1つ減って「5」となり最短優勝は24日。パ・リーグは、21年ぶりに全3試合がサヨナラ決着。首位ソフトバンクと2位オリックスはともに敗れ、ソフトバンクのマジック点灯は最短で21日となった。

    ◇

 巨人が4連勝。1回2死二、三塁からアンダーソンの11号3ランで先制し、8回は阿部の2試合連発となる19号ソロで加点した。小山は8回まで5安打1失点にまとめて6勝目。ヤクルトは3連敗で4位以下が確定した。

    ◇

 東京ドーム男だ。巨人の小山が8イニング1失点で6勝目を挙げた。今季は東京ドームで8度先発し、5勝無敗。「いつか打たれるんで意識しないようにしている。書かないでくださいよ」と照れ隠ししたが、本拠地と抜群の好相性だ。

 マウンドでは阿部の配球指示に驚いた。軸となる球種はいつものフォークでなく、真っすぐ。初回にヤクルトの打者の反応を見て、阿部が「勝手に(フォークを)意識しているのかな。いけるとこまで(真っすぐで)いってみよう」と判断。最初は「大丈夫かな」とおっかなびっくりだった小山も、女房役を信じて投げた。

 ストレートを低めに丁寧に投げ込み、凡打の山を築く。4回まで1人も走者を許さなかった。「最初の一回り、よくノーヒットだったな。イニングと同じか、それ以上のヒットを打たれるピッチャーなのに」。結局イニングより少ない5安打で、危なげなく8イニングを投げ抜いた。

 今季途中からローテーション入りし、優勝争いの佳境でも好投した4年目右腕を、原監督は「自在なピッチングだった。いま、安定感がうちで一番ある」と絶賛。川口投手総合コーチも「大事なゲームで我慢して投げられるのは大きい」。この日進出が決まったCSでの出番についても「当然あるよ」と太鼓判を押した。

 4連勝でマジックナンバーを「5」に減らした。残り12試合。ここまでマジックに関する言及を避けてきた原監督が「現実的な数字が目の前にきた感じがする」と初めて語った。「だからといって戦い方は変わらない。同じスタイルで戦っていく」と付け加えるのを忘れなかったが、リーグ3連覇のゴールテープを完全に視界に捉えた。 (小林孝一郎)

 

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