ライフハッカー編集部 - Android,iPhone 10:00 PM
これで戸惑わない! AndroidからiPhoneへの簡単乗り換えガイド【LHセレクト】
Android端末は発売当初に比べて大幅に進化しています。とはいえ、Androidユーザーの中には、バラバラにリリースされる機種、UIの不一致や、バッテリーもちの悪さにうんざりしている人もいるはずです。私はずっとAndroidユーザーですが、一時期iPhoneを使っていました。iOSヘの乗り換えは思ったより簡単でしたが、ちょっとした違いに戸惑うことも。
そこで悩めるユーザーに向けて、乗り換え時に期待できること、調整しなくてはいけないこと、できなくなることを紹介します。
Androidから乗り換えた人は、ボタンや設定画面がどこにあるのか戸惑うかもしれません。iOSはかなりシンプルで、ホーム画面に戻るためのホームボタンが1つあるだけです。ホームボタンを2回押すとマルチタスクドロワーが開き、長押しするとSiriが起動します。
「戻るボタン」に近いものは、アプリの画面左上に表示されます。画面に戻るボタンがないときは、そこがアプリのメイン画面です。ホームボタンを押せばホーム画面に戻ります。「メニューボタン」の代わりに、ほとんどのアプリ内に設定ボタンがあります。iOSの『設定』アプリからもカスタマイズするときもあります。
Androidと同じく、iOSもホーム画面を何ページも増やせます。Androidと違うのは、メイン画面が一番左にあり、右方向へ進んでいくこと。また、アプリドロワーがありません。そのかわり、ダウンロードしたアプリはすべてホーム画面に表示され、自由に並べ替えられます。場所を移動するのは、Androidと同じ方法です。アイコンの上でタップ長押しをすると、揺れ始めるので、ドラッグして移動します。フォルダを作成するには、揺れている状態で、アイコンを別のアイコンの上にドラッグしてみましょう。アンインストールするには、アイコンの隅にある「x」マークをタップします。
iPhoneではアプリの整理に工夫が必要です。ホーム画面に表示したくないアプリがあるなら、フォルダの中にいれて一番最後のホーム画面に移動させましょう。とりあえず目にはつかなくなります。また、残念ながらiPhoneにはウィジェットがありません。
Androidの最大の長所は標準アプリを自由に選べることですが、iOSではそうはいきません。標準では、メールクライアントは『メール』を、ブラウザは『Safari』を、地図アプリは『Appleマップ』を使う仕様になっています。
ようやく最近になって、標準アプリ以外もサポートされ始めました。例えば、リンクを開くときにSafariでなくChromeを使えるアプリも増えています。それができない場合は、ブックマークレットを使う方法もあります。ほかにも、SiriからGoogleマップやAstridへリンクを送ったり、アプリの起動にLaunch Center Proを使ったりしても良いでしょう。
iOSの通知センターはAndroidと似ています。画面を上から下にスワイプすると、新しい通知が一覧表示されます。通知をタップして内容を確認、右の「☓」ボタンで消去ができます。また、iOSの設定アプリから、受け取る通知の種類や方法を設定できます。
iOSはロック画面にも通知を表示します。ロックを解除するまで表示されるので、未読を把握するのに便利です。通知アイコンを右へスワイプして、ロックを解除せずに通知内容の確認することもできます。
SiriはiOSのバーチャルアシスタント。iPhoneのさまざまな機能を音声だけでコントロールできます。Siriを使うには、ホームボタンを長押ししましょう。起動すると指示待ちモードになるので、天気や映画の上映時刻を確認、SMSの読み上げや返信、リマインダーのセットなど、あらゆることを依頼できます。
アプリのアップデート方法も少し違います。iOSではAndroidのようにアプリの自動アップデートができません(iOS 7からは自動アップデートが可能になりました)。とはいえ、やり方は簡単です。アップデートが可能になると、App Storeのアイコンに赤いバッジが表示されます。アイコンをタップするとアップデート画面が開くので、個別でも一括でも、好きな方法でアップデートしましょう。
OSのアップデートも同様です。アップデート可能になると、設定アプリに赤いバッジがつきます。アイコンをタップして「一般>ソフトウェアアップデート」を選択すればOK。また、iTunesからもアップデートを行えます。iPhoneはAndroid端末のように機種によってアップデートの対応状況が違ったりしません。よほど古い端末でない限り、全ユーザーが一斉に同じアップデートを受け取れるのです。
元Androidユーザーなら、GmailやGoogleカレンダーなどGoogleサービスなしでは生きていけないはず。でもご安心を。iPhoneの標準アプリをGoogleサービスに同期させるのは簡単ですし、標準アプリをGoogleアプリに置き換えることも可能です。
iPhoneの音楽や写真、動画の同期にはiTunesを使います。USB経由でPCと接続するとiTunesが起動。左サイドバーでiPhoneを選ぶと、オプション画面が開きます。
操作方法は直感的です。「ミュージック」タブで同期させる楽曲を選べます。動画は「ムービー」タブからです。「App」タブでは、アプリのインストールや削除、ホーム画面の編集のほかに、PCとのファイル共有も行えます。例えば、標準アプリ以外のビデオプレーヤーを使うとき、「ビデオ」タブや「テレビ番組」タブから動画を同期できません。その場合は「App」タブを開き、「ファイル共有」までスクロールダウンします。左の「App」欄でビデオプレーヤーをクリックして、右の「書類」に同期したい動画をドラッグすればOKです。
またiTunes同期では、同時にバックアップも行われます。iPhoneの内容がとんでしまっても、バックアップから復元すれば元に戻せます。USBケーブルを使うのが面倒なら、「概要」タブの「オプション」で、「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」にチェックしてWireless同期を試してみましょう。
Androidから乗り換えると、iPhoneのバッテリーのもちのよさに驚くはず。とはいえ、バッテリーはなるべく節約したいですよね。こちらのiPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法を参考にどうぞ。
iPhoneに乗り換えると、標準アプリだけではもの足りないと感じるはずです。ライフハッカーのiPhoneカテゴリから好みのアプリを探してみましょう。例えば、『Google Search』をダウンロードしてSiriの代わりにGoogle Voice Searchを使うのも手です。
iOSには、ほかにもすばらしい機能が搭載されています!
おやすみモードは、睡眠中など邪魔されたくないときに使える機能です。設定アプリを開いて「おやすみモード」をオンにするだけ。これで、あらゆる通知が来なくなります。また、「設定>通知>おやすみモード」で、通知を許可するアプリや時間帯を設定できます。
テキスト拡張機能を、iOSではシンプルに「単語」と呼んでいます。メールアドレスや電話番号、住所など、よく使う単語の入力を楽にしてくれる機能です。「設定>一般>キーボード>新規単語を追加」で単語を登録します。
パノラマ写真やHDR撮影は、標準のカメラアプリでも使えます。HDRモードを使えば、写真のコントラストレンジを広げて美しい写真を撮影できます。カメラアプリの「オプション」をタップして、「HDR」をオンにすれば準備OKです。同じように「パノラマ」をタップして、iPhoneをゆっくり移動させれば、ワイドなパノラマ写真を撮影できます。
『FaceTime』を使えば、iOSやMacユーザーとビデオチャットができます。電話アプリの連絡先を開いて、FaceTimeをタップすれば相手にリクエストを送信します。
絵文字も使えます。「設定>キーボード>新しいキーボードを追加>絵文字」で絵文字用のキーボードを追加できます。キーボードの切り替えは、地球マークをタップしてください。
他にもすばらしい機能やアプリがたくさんあります。ライフハッカーでも紹介していきますので、お楽しみに!
Whitson Gordon(原文/訳:伊藤貴之)