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朝日の天敵『週刊新潮』 (『WiLL』2005年4月号より)

WiLL 3月7日(金)17時49分配信

意味不明の「言葉狩り」

 朝日新聞が、『週刊新潮』の広告について「修正要求」「削除要求」をしてきたものは、「朝日新聞に都合の悪いもの」ばかりではない。性的な表現、差別用語など「言葉狩り」としか言いようのないケースも枚挙にいとまがない。
 また、広告審査基準についてもあいまいな部分がある。たとえば、「巨乳」「シャブ」はダメ。「セックスという言葉はいいが、性行為としてのセックスはダメ」。〈全編の三分の一が「セックス描写」という仏映画「巨匠」〉(二〇〇一年十二月六日号)は、「セックス描写」を「性描写」と変えられた。
 ところが、同年の九月二日付けの朝日新聞には「史上最高のセックス特集ぶち抜き22ページ」という『週刊現代』の広告が載っている。
 他に「ペニス」を「男性器」に、「イチモツ」を「男の象徴」に変えた例もある。
 もっともバカバカしいのが、古瀬絵里アナウンサーの「スイカップ」。どういうわけか、朝日はこの言葉にいたく「敏感」なのである。二〇〇四年八月二十日には『週刊ポスト』の広告を「古瀬絵里アナ秋から毎日スイカ」として掲載している。「ッ」と「プ」を削ったのだ。『週刊文春』は「スイカ乳古瀬アナ遠きにありて想うもの」(二〇〇四年六月十日号)で挑んだが、これも朝日のお気に召さず、「豊乳古瀬アナ」と変えて掲載した。
『週刊新潮』は、まず〈前途がしぼむ「スイカッ○アナ」〉とされ、(二〇〇四年六月三日号)、つぎは〈「スイカ○○・アナ」絶体絶命〉(二〇〇四年九月二日号)と、二文字を削られた。
 ところが同年六月十八日号『フライデー』の「スイカップ古瀬絵里を独占直撃撮影」は、そのまま掲載。
『週刊新潮』と『週刊文春』のすることは、根本的に気に入らないということらしい。
 実は「スイカップ事件」は、「大虚報」後にもまた起きている。
「大虚報」の週は、「異常体裁になるくらいなら掲載を拒否する」ということで、掲載されなかったが、その翌々週の二月三日号の広告「ワイド 風の噂〈「スイカップ」アナがついに消されてしまう〉では、「ッ」と「プ」が、例によってきれいに消され、朝日の言う「異常体裁」のまま、掲載されることになった。
「異常体裁のまま掲載するくらいなら、全面掲載拒否」ではなかったのか? 
 『週刊新潮』は、これまで、朝日新聞側から数々の広告掲載拒否、「異常体裁」の仕打ちを受けているが、しかしそれで『週刊新潮』の売り上げは落ちたのか。
「過去四回の掲載拒否についても、売り上げには響かず、むしろよくなっています。朝日が広告掲載を拒否したという話が伝われば、読んでみたくなる人も多い、ということでしょう。
『自社の利害を損ねる広告は載せられない』と、広告掲載を拒否したものの、その行為自体がまた別の記事になって、批判の的になってしまうのだから、腹わたが煮えくりかえる思いかもしれません。朝日新聞とは、今後もこうした 攻防 が続くでしょう。『週刊新潮』の姿勢が、広告掲載拒否によって変わることはあり得ません。
 大新聞朝日の偽善者ぶったひとりいい子になろうとする姿勢と『週刊新潮』の姿勢は、対極にある、ということです」(佐貫次長)
『週刊新潮』には、ますます頑張っていただきたい。

本誌特別取材班

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最終更新:3月7日(金)17時49分

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