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朝日の天敵『週刊新潮』 (『WiLL』2005年4月号より)

WiLL 3月7日(金)17時49分配信

過去四回の掲載拒否

 朝日新聞が、『週刊新潮』の広告掲載を拒否したのは、実は初めてではない。今回を含め過去四回の 前科があるが、そのすべてが、朝日新聞に都合の悪い記事を載せたことが原因となっている。
 最初の掲載拒否は、二〇〇二年十月二十四日号の〈「西友から「牛肉返金」を騙し取っていた「朝日新聞拡張団」〉。狂牛病に関連する偽装販売が発覚した西友が、偽装販売期間中に牛肉を買った客に「お詫び返金」を行ったが、朝日新聞の複数の拡張員が、買ってもいないのに、返金を受けていた、という内容。
 これについては朝日側が「事実無根であり心外だ」と言ってきた。むろん、『週刊新潮』側は事実だと主張。
 朝日サイドの意向を受けた代理店は、1.『騙し取っていた』を『受け取っていた』に 2.『騙し取っていた』の『騙し』を取り、『取っていた』だけに 3.『朝日』の二文字を削る、のいずれかでどうかと提案してきたが、新潮社は「一字一句変えるつもりはなく、朝日が勝手に変えることも断る」として、掲載拒否になった。
 二回目は、二〇〇三年二月二十日号〈インターネットから「盗用」していた朝日の看板コラム「天声人語」〉これは、「本屋に行くとなぜかトイレに行きたくなる云々」という「天声人語」の文章が、「散人雑報」というサイトに載っているコラムとそっくりだというものだ。
「『天声人語』は朝日の看板コラムだけに、反応はひときわ強硬でした。朝日の役員会判断として、このままでは掲載できない。別の記事にするか大幅訂正以外はダメ、白抜き、黒塗りでも認められない、ということでしたが、こちらとしては応じる余地がなかったので、結局掲載拒否となりました」(佐貫次長)
 さらに二〇〇四年二月二十六日号の〈日朝交渉「成果なし」を笑う「金正日」――「安倍幹事長を激怒させた朝日新聞の捏造記事」〉。
 この時、朝日サイドと代理店を通じて行ったやり取りはこんな具合だったという。朝日側 「捏造」は事実ではない。タイトルを変更してほしい。このままでは掲載できない。
新潮側 安倍幹事長が「捏造」と発言したのは事実である。
朝日側 『週刊新潮』が、朝日の記事を捏造と断じている、としか読めない。〈安倍幹事長が「捏造」と批判した朝日の記事……〉のようなタイトルなら考慮する。このままでは絶対に載せられない。
新潮側 編集部もこの記事は「捏造」と判断しているので、一切変更には応じない。
 結局この広告も掲載を拒否された。

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最終更新:3月7日(金)17時49分

WiLL

 

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