山田まさる「超PR思考ノート」

『吉田調書』(朝日新聞)に見る「伝え方」「伝わり方」の妙

2014年05月27日(火) 山田 まさる
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朝日新聞デジタルの「吉田調書」

「ラストダンス」に続くコンテンツ

5月20日付の朝日新聞朝刊1面に大見出しが躍った。「吉田調書」のスクープだ。前日の夜に、知り合いのジャーナリストである藤代裕之さんが、朝日新聞デジタルのティザーサイトを見た感想をFacebookに投稿していたのを見て、私はこの記事の存在を知りました。

http://www.asahi.com/special/yoshida_report/

以下、Facebookの原文(友達限定の公開でしたが、今回は藤代さんに許可を得て掲載させていただきます)。

表現方法(いわゆるラストダンス方式)も含めて朝日の気合いを感じる「吉田調書」のサイトがティザーで公開。ちょと見づらい気もするが・・・ニューヨークタイムズのSnowFallみたいにスクープ×新表現で協会賞を狙っているんだろうし、内容が期待通りなら取れるだろう。取材は、宮崎知己、木村英昭とエースが揃い、そこに新しい表現で挑む。やはり朝日は凄いな。やればやるだけ経験値が積み上る。色々とお勉強ばかりしている業界関係者も多いようだが、引き離される一方だよね。でも、なんか悔しいな。良い報道を(まだ始まってないけどw)見るとめちゃ悔しい。くそー、いつか負けない記事を書いて、大学で協会賞を取る。

藤代さんのコメントを見て、私も早速、吉田調書をチェック。中身もさることながら、「ラストダンス」に続く、朝日新聞デジタルのコンテンツという意味で、大いに期待した次第です。

翌日から始まったこのスクープ記事は、今後のエネルギー問題、原発問題に多大な影響を与えることが予想され、それだけに、政府や自民党内でも波紋が広がっているようです。記事の内容についても、一読者としてたいへんに興味があり、今後も注視していくつもりですが、ここでは全く違う視点から、今回の記事を評価してみたいと思うのです。

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