【蠢く中韓】モンゴルの燃えるような中国人嫌いと韓国人蔑視 (2/2ページ)

2014.09.20


安倍首相(右)との会談を終えて手を振る、モンゴルのエルベグドルジ大統領=4月、首相公邸【拡大】

 モンゴルの「改革開放」から10年、何が変わったのか?

 燃えるような中国人嫌い、韓国人蔑視である。驚くほどの憎しみが、モンゴル人の深層心理に渦巻いている。冷戦終結後、モンゴルの目は一時的に米国と日本に向いた。何しろ、1990年の湾岸戦争発動直後、真っ先に米国を支持したのはモンゴルだった。

 社会主義時代、ソ連の教育制度が模倣され、モンゴル文字が廃止され、ロシア語学習の必修となり、チンギスハンは否定された。民族の記憶は、第1に文字、国語、そして歴史教育だ。モンゴルの悲劇は、この点から見て水面下でまだ続いている。

 年間約45万人の観光客のうち、断トツは中国人で約20万人、2位はロシア人で約12万人、3位は韓国人で4万人強。日本人はわずか約1万4000人だ。町を歩くと中国人やロシア人、韓国人であふれている。

 「大学ではロシア語と英語の選択ですが、圧倒的にいまの世代は英語です」(モンゴルの教育関係者)。次に人気だけ高いのが日本語だという。

 秋篠宮殿下・同妃殿下が開所式にご臨席された、日本政府支援の「モンゴル日本人材開発センター」では、懸命に日本語を覚えるモンゴルの若者たちの熱意を肌で感じることができる。

 ■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『2015年 中国の真実』(ワック)、『中国・韓国を本気で見捨て始めた世界』(徳間書店)など。

 

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