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 ゲーム会社のサーバーに大量のデータを一斉に送り業務を妨害したとして、警視庁は18日、熊本市の高校1年の男子生徒(16)を電子計算機損壊等業務妨害の疑いで書類送検し、発表した。男子生徒はサイバー攻撃用の海外サイトを使っており、「ゲームの運営に不満があった」と話しているという。

 サイバー犯罪対策課によると、男子生徒は3月、ゲーム会社「ゲームオン」(東京都)が運営するオンラインゲームのサーバーに国内外から大量のデータを送信し、サーバーをダウンさせた疑いがある。サーバーには最大時、通常の22倍にあたる負荷がかかっていたという。

 男子生徒は、サイバー攻撃を月額8米ドル(約850円)で請け負う海外サイトを使い、ゲームオン社への攻撃を指示。同社のサーバーから発信されたと装った問い合わせ情報を、時刻情報を調整する別会社のコンピューターのサーバーに大量に送信し、問い合わせに対する応答をゲームオン社のサーバー側に大量に送らせることで、サービスを不能にすることを狙ったとみられる。

 男子生徒は調べに対し「面白くなって、他のゲーム会社2社にも攻撃した」と供述しているという。