難病と闘いながら妻と音楽ユニット 河中さんコンサート
2013年9月1日(日)掲載
パーキンソン病と闘いながら音楽ユニットを結成した河中郁典さん(左から2人目)と妻の信子さん(左)=31日、山口市
山口県出身でパーキンソン病と闘いながら音楽活動を続ける河中郁典さん(54)が、妻信子さん(48)と音楽ユニット「げんきなこ」を結成した。河中さんが編曲、信子さんが作詞・作曲を担当。「曲を聴いて楽しんでほしい」と、夫婦二人三脚で県内外をコンサートして回っている。
河中さんは岩国市、信子さんは周防大島町の出身。河中さんは会社員だった10年前、パーキンソン病を発症した。2年前に知人から曲の伴奏制作を頼まれたのが転機だった。「楽譜も読めなかった」河中さんだったが、音楽制作ソフトを使って曲を作った。それを知った音楽好きの信子さんが、昔自分が作曲した楽譜を河中さんに渡し、約2週間かけて初のオリジナル曲「島風」を完成させた。
持ち歌は現在約20曲。テーマは自分の子どもたちや、身の回りの感じたことなどさまざま。引きこもりがちだった河中さんだが、「難病患者の家族が泣いて感動してくれたこともあった。音楽を通じて人とのつながりを持てた」。積極的にコンサートも開き、曲と一緒に流す写真やイラストなどのスライドもパソコンで作るようになった。
31日に山口市で予定されていたコンサートは悪天候のため中止となったが、音楽を通じて知り合った親子が会場を訪れ、ミニコンサートを開いた。
戻る
山口新聞ホームへ
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます。すべての著作権は山口新聞社に属します。
Copyright(C)Minato-Yamaguchi Co.,Ltd.
お問い合わせは電子メール
yedit@minato-yamaguchi.co.jp
へ