本物のミニマリストを見れば自分がミニマリストだなんて言えない。ミニマリストという言葉を使うなら、自称ミニマリストやミニマリストごっこだな。数年前は今よりも荷物が少なかったので元ミニマリストはありでしょ。
概要
自分で勝手にミニマリストと名乗ったり、他人から自然とミニマリストだと思われたりすることについて述べる。結論として、本人がミニマリストと言えばミニマリストでいいんじゃないか。いろいろなタイプがある方がおもしろい。
ミニマリストとシンプルライフの定義
単純明快な定義
- ミニマリスト
- 自分で運べる持ち物だけ所有。
- シンプルライフ(シンプリスト)
- 自分で持ち運べない量の持ち物がある。一般家庭や断捨離実行中の人よりも荷物は少ない。
上記定義なら単純明快でしょう。
文字数が多かった定義
以前に次のページでミニマリストとシンプルライフの定義を述べた。
- ミニマリスト
- 必要な物しか持たない。衣食住の内、「衣」以外は基本アウトソーシング。「食」は外食オンリー、「住」はホテルなどの宿泊施設など。よって、冷蔵庫や洗濯機のような生活家電や寝具すら所有しない。
- シンプルライフ(シンプリスト)
- 不要なものを処分して、できるだけ少ないもので生活するライフスタイル。衣食住の内、「衣」と「住」は自前で、「食」は人により自炊したり外食したりと様々。最低限の生活家電や寝具はあったりもする。調理器具も人による。断捨離すべきものはすでに処分済み。
物の少なさで比較すると次の通り。
ミニマリスト < シンプルライフ < 断捨離実行中 < 一般家庭 < 汚部屋 < ゴミ屋敷
注意:上記は筆者による定義であり、人により認識に相違がある。
一人暮らしの一般家庭レベルからシンプルライフに減らした様子は次のページで確認できる。
分かる人にしか分からない例え
分かりやすいように例を作ったが、分かる人にしか分からない気がしてならない><富士山に無縁な人は飛ばしてほしい。真面目に作ったのに100%スベるネタみたいになったのが残念だ。
富士山はふもとの一合目から順番に九合目を経て山頂に至る。六合目辺りまでは森林があるが、それ以上は森林限界で木は生えていない。八合目辺りまでは草があるが、それ以上では草も滅多に見ない。
荷物の量を植物の多さで例えたよ。
- 山頂~九合目:服とお金しかない人。物の少なさチャンピオンでまさに頂上。
- 九合目~八合目:ミニマリストがいる層。リアルミニマリストがいたり、持ち物すべてをなんとか自力で運べるぎりぎりのミニマリストがいたり。富士山の八合目もエリアが広いし草がちらほら。
- 八合目~六合目:シンプルライフ層。自称ミニマリストの中にはここに含まれる人も。富士山では草をわりと見かける。
- 六合目以下:シンプルライフに至っていない層。富士山では森林もある。
自称ミニマリストとリアルミニマリスト
ミニマリストと言っても範囲が広いので、筆者の経験を通じて筆者が思う線引をしたよ。
定義
- 自称ミニマリスト
- 比較対象が過去の自分。自分の人生の中では最も持ち物が少なくなっている人。持ち物を減らして過去最少になっているのでミニマリストと思いがち。持ち物の量は他人との相対評価という考えがない。井の中の蛙。
- リアルミニマリスト
- 比較対象が他人。評価する人も他人。他人から物が少なすぎると思われる人。自称ミニマリストからも物が少なすぎると思われる。
たとえば、資格にも次のように普通資格と上位資格があったりするよね。そんな感じかな。
- 社労士 と 特定社労士
- 栄養士 と 管理栄養士
- 司法書士 と 認定司法書士
- 白魔道士 と 導師
自称ミニマリストを例えると
持ち物の量が少ないからミニマリストというわけだが、少ないというからには比べる対象が必要。比べる対象がなければ多いも少ないもない。
例えば、身長150cm体重100kgだった女性が60kgまで減量し「私って超スリム。モデルみたいやわ。」と言うのは勝手。
身長150cmで60kgの女性がその人だけで他は70kg以上ばかりなら超スリムと言えるだろうが、実際には50kgや45kgの女性もいるわけだ。45kgが超スリムの世界で60kgの人が超スリムと言えるだろうか。一歩譲るなら、60kgの人は「自称超スリム」とは言えるだろう。
この考えから筆者は自分自身のことをミニマリストとは言わずシンプルライフと言っている。
自称ミニマリストだった筆者
海外放浪していた時の筆者は自称ミニマリストだった。30Lのバックパックと機内持ち込み可能サイズのスーツケースに持ち物が入っていた。最終的には30Lのバックパック1つになった。
日本の知人数名のところに筆者の持ち物を預けていた。卒業アルバムや通帳類など全部一ヶ所に集めると段ボール2つ分くらいはあっただろうか。もう少しあったかな。自分史上で最少の持ち物だった。
リアルミニマリストを見て
自称ミニマリストだった筆者は海外放浪中に欧米人のリアルミニマリストを稀に見かけた。リアルミニマリストの具体例は次のとおり。
- 持ち物らしい持ち物を持っていない。
- 持っていてもコンビニのレジ袋を片手に1つ。
- 近所に出かけるかのように国際列車に乗ったり飛行機に乗ったりする。
- その土地の列車やローカルバスに乗り慣れていない様子から現地に住んでいないのは見て取れる。
- 持ち物がないので宿代後払いのところでは代金を払わずとんずら(1人しか見てないが)。
要するに、海外で出会ったリアルミニマリストは服とお金とクレジットカードとパスポートしか持っていなかったわけだ。
ここまで持ち物を減らさなくても、自分で持ち運べる程度の荷物ならミニマリストでいいと思う。
野生のミニマリスト(余談)
道端で寝ている人たちのこと。本人が好んでそのライフスタイルをしているというよりも、人生を諦めて行き着いたという感じかな。
シンプルライフからミニマリストへ
現在の筆者は寝袋が2つあったり断熱マットがあったりバケツで稲を育てたりするので、自分の持ち物すべてを一人で持ち運ぶのは不可能。よってミニマリストとは言えずシンプルライフと言わざるをえない。
今年(2014年)の冬前には温かい国へ行く予定なので、その際はミニマリストの定義に合致するようになってる。そうでないとノマド生活できないしね。
minikuraに段ボール一箱を預け、知人にトートバッグ1つ分程度の荷物を預ける予定。それらはすべて持ち運ぶことができる量だし、ミニマリストと言えるんじゃないかな。
知人宅のゴミ屋敷化計画も進行中。
結局は多数派の考えが妥当かも
筆者の考えをいろいろ述べてきたが、「過去の自分と比較して自分はミニマリストだ」という人がいるのはありだと思う。
持ち運べるだけの持ち物だけで生活している人よりも、持ち運べない量の荷物を所有して生活している人の方が圧倒的に多い。その人達の中で少なめの持ち物なんだからミニマリストでしょという理屈もありだ。
少ない持ち物で生活する者同士、個々のミニマリストが編み出した技を教え合い実りある生活にしていけるといいね。
みずからの置かれた状況を冷静に把握し、果たすべき役割を完璧に遂行する。しかも皮相で浅薄な価値観に捉われることなく、すべてを醒めた眼で、相対的に見ることができる人間―。
スペシャルサンクス
次の記述を見て、「筆者は持ち物がかなり少ないわりにミニマリストではなくシンプルライフとの主張は不適切である」というように解した。それは否定しないし、好きなように考えてもらえればいいよ。
はぴらきさんはミニマリスト(必要最小主義者)の間では神様のような人で、「あの人ヤバくない?(汗)」と崇拝されてます。同じミニマリストからも恐れられてます。
どこがシンプルライフなんだ?あれで元ミニマリストだと?と話題で持ちきりです。
どこで話題になってるのか検討もつかないが、筆者のことをいろいろ話してくれている方々に感謝!その中にもし女性がいるのなら、スペシャル投げキッスをプレゼント・フォー・ユーだ(*´з`)ノ⌒☆chu♪
まとめ
リアルミニマリストを目撃すると自分をミニマリストだなんて言えない。筆者は自分自身に対する考えは確立しているが、他人が筆者に対してミニマリストと言おうがシンプルライフと言おうがどちらも歓迎。
持ち運べない量の持ち物がある人がその人自身のことをミニマリストというのも否定しない。建設的なこと、意義のあることにリソースを使っていきたいぜ。