三つ
解説は最後に書きます。
【ホームレスの男】
某所の駅、毎日通勤で使う。そこのホームには、どこから入って来たのか1人のホームレスの男が、いつも壁に寄りかかり座っていた。そして何がぶつぶつと呟いている。それに小さな好奇心を持った私は、近くに寄り、その声に耳を傾けた。そしてどうやらそれは、男の目の前を通る通行人に向かって発せられているようだった。
ふくよかな女性には、「豚」。何とも失礼な呼び方だが、確かに豚のようだ。がっしりとした男性には、「牛」。闘牛でもするのだろうか。細身のサラリーマンには、「人」。まぁ確かに何かに例えるとなると難しい。老父には、「魚」。干物のようにしわくちゃだからだろう。
それから毎日、私はそのホームレスの近くで呟きを聞いていた。不謹慎になるかもしれないが、かなり面白いのだ。電車を待ついい暇つぶしにもなる。私以外にそれを知る人はいないようで、そもそもホームレスに近づく人もいない。
そしてある日、意を決して彼に、なぜそんなあだ名付けをしているのか、聞いてみた。すると男は言った。
「あんたにもこの力をやるよ。」
にわかに信じがたいが、なんとその次の日、その力と言うものがわかった。だがそのホームレスは、それ以降姿を見せることはなかった。
あぁ、あの人は「野菜」。こっちの人は「果物」。そう、この力は、その人が直前に食べたものがわかるというただそれだけの力。だがその真実に気付いた時、私は恐怖で頭が真っ白になった。
【俺にも彼女ができました】
俺にも彼女ができた
包容力のある蠍座のB型
丁度仕事から帰って来た時告白されて
持って来た食材で料理中。
つまり俺にも春が来た
たのしい日々が始まりそう
女っ気がない人生から卒業だ
ニコニコした生活が待ってる
居場所もできて
座ってると料理が出てきた
ラッキー
れんあい経験無いけど
てんからの贈り物かな?
にんげん、良い事がある
げんに、俺がそうだ
ラッキー
れんあいも頑張るか
なんか、ずっと見ていてくれて、
いつも気に掛けてたらしい
たのしい
すてきな人生
けいけんない俺で良いらしい
てか、これ見て照れてるよ
【心霊写真】
誕生日に、ホームパーティを開いた。
その時、家の中で皆の写真を撮っていたら、変なものが映った。
背後の押入れから見知らぬ青白い顔の女が顔を出し、
こちらを睨みつけてる。
これやべいねってことで、霊能力者に写真を鑑定してもらった。
「この写真からは霊気を感じない。心霊写真でも何でもないよ。」
もう、ビックリした。
ホームレスの男
【解説】その人が“食べた物”をみえます
俺にも彼女ができました
【解説】先頭のを縦によんでください
心霊写真
【解説】幽霊ではないということは………
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