【楽天】闘将のために一丸逆転!星野チルドレン躍動で4位浮上!
2014年9月19日6時3分 スポーツ報知
◆楽天9―5ロッテ(18日・コボスタ宮城)
高めの直球を、銀次は力強くはじき返した。打球は左翼の頭上を越え、フェンス手前で弾む。8回2死一、二塁、ダメ押しの左越え2点二塁打を放った。「(気合?)そりゃ入るでしょ。悔しいというか寂しいというか、自分らの力が足りなかった。怒られたけど、使ってくれたことに感謝しています」。3安打5打点の猛打で、星野監督に恩返しの白星を贈った。お立ち台ではファンに「すごく悲しいけど、頑張っていきましょう」と声を張り上げた。
“星野チルドレン”が躍動した。同点の8回、2死一、二塁から藤田が勝ち越しの右前適時打。さらに岡島が左前2点適時打で続くと、銀次がとどめを刺した。DeNAから移籍し、大きく成長した藤田は「負けられない気持ち。今日は勝ちたいという気持ちが出ていた」と振り返った。
試合前のミーティング。星野監督は退任を告げると「日本一になったことで、いい思いをさせてもらった。残り試合、しっかり戦おう」と語りかけた。常に先手を取られながら、追いつき、追い越し、突き放した。大事な日に、闘将が求める野球をグラウンドで体現した。
開幕カード以来の同一カード3連勝。4月29日以来の単独4位に浮上した。嶋は「絶対に勝たないといけない試合だった。少し動揺もあったけど、全力で残り試合を戦っていくことが、監督に見せる最後の姿勢」とナインの思いを代弁した。残り16試合。闘将の花道を、一つでも多くの白星で飾っていく。(山口 泰史)