カトケン攻守に輝き!今季初V打&マルチ「食らいついた」
2014年9月20日6時4分 スポーツ報知
◆巨人6―3ヤクルト(19日・東京ドーム)
久しぶりの景色が一瞬にして見えなくなった。試合後のヒーローインタビュー。「何年ぶりのお立ち台かは忘れましたね」と笑顔の加藤が、長野と矢野から紙皿に乗せたシェービングクリームを顔に塗りつけられた。「スースーします。ひんやりです」と真っ白になったヒーローは表情を崩した。
必死に両手を伸ばした。両軍無得点の4回1死一、三塁。加藤は石川の低めのスライダーを左前にはじき返した。「次がピッチャー(内海)だったので、自分が何とかするという気持ちで、食らいついていきました」。今季初打点が優勝マジック6とする先制打だ。6回先頭でも遊撃内野安打とマルチ安打をマーク。12日のDeNA戦(東京D)に続き、内海を好リードし、攻守で輝いた。
巨人一筋16年目。開幕からファーム生活が続いたが、若手に交じって、一投一打に心血を注いできた。「若いピッチャー、特に育成の子は、自分の出すサインで将来が変わってしまうかもしれない。試合では一瞬たりとも気を抜くことはできないよ」。2軍戦では「3時間集中」と気合を入れて、自分を磨いてきた。
帰ってきた大先輩から刺激を受けた。2000年から10年間チームメートだった尚成が、今季からDeNAで日本球界復帰。3月26日のイースタン・DeNA戦では3回先頭の打席で対決し、四球を選んだ。「バッターボックスで目があった。若かった頃のことが頭に浮かんだね。自分も、もっと頑張らないといけないね」。かつて、数え切れないほどバッテリーを組んだ先輩左腕に負けじと結果を残した。
「これからもしっかりと準備をしていきたい」というカトケンが、チームを支えていく。(中村 大悟)