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 愛知県瀬戸市の山中で、県警守山署が捜査していた事件の証拠品とみられる物品が大量に捨てられているのが見つかった。県警は、管理に関わった警察官が故意に投棄した可能性もあるとみて調べている。

 県警によると、17日、瀬戸市内の山中を通りかかった人から「ゴミが捨てられている」と通報があった。県警が調べたところ、バールなどが捨てられており、一部に守山署が捜査していた窃盗事件などの証拠品だということを示す札が付いていた。数年前から同署内の倉庫などで保管されていたものらしい。県警の調べでは、同署から証拠品が盗み出された形跡はないという。

 愛知県警では今月9日、津島署刑事課の警部補だった男性(2012年3月に退職)が証拠品約2千点を放置したり破棄したりしていたことが明らかになった。未解決事件の証拠品や関係書類は、時効の半年前に検察庁に送致することになっているが、元警部補は「月に手続きが数十件あり、追いつかなかった」と説明。県警は、当時の上司らを所属長注意などにしている。